Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ マネー / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年07月18日 07時00分00秒 | 『With The Beatles』
 【 Album Data 】
リリース:1963年11月22日(英国)
チャート:英国1位

ハンブルグの財産
ハンブルグ時代のビートルズは、過酷な労働条件であるにも係わらず、演奏の腕を上げ、結束力を強め、そして、レパートリーもどんどん増やしていきました。

公式レコーディングしたカバー曲の殆どは、既にこのハンブルグ時代に完成、単なるコピーではないビートルズ仕様に変換されていました。
今日は、そういったビートルズ・サウンドとなって生まれかわったカバー曲の中から1曲紹介させて頂きます。

困った時の、ハンブルグ!
デビュー当時の異常ともいえるハードスケジュールの中では、どうしてもアルバム制作に必要な曲数をオリジナル曲だけでは賄えない!
"Lennon-McCartney"という稀代のソングライター・コンビを擁するビートルズであっても、そういった事態をカバー曲で穴埋めせざる得なかったわけです。
しかし、彼らには“ハンブルグでの掛け替えのない財産”がありました!
“知らない人がオリジナル曲と勘違いしてしまう”程、自分たちのものにしていたカバー曲の存在は、彼らにとって、非常に心強かったと思います。
まさにそれは、困った時のハンブルグだったんでしょうね!

モータウンのヒット曲
今日ご紹介するのは、ジョン・レノンのドスの効いたヴォーカルと、相反するポールのかん高い追いかけコーラスが印象的な曲「Money (That's What I Want)」です。
ビートルズは、2枚目のアルバム『With The Beatles』において、モータウン系アーティストの曲を多く取り上げています。
この曲も、ハンブルグ時代からのお得意なカバー曲で、バレット・ストロングが1959年に全米23位とヒットさせています。


因みに“モータウンの契約の第1号”が、このバレット・ストロングで、そしてそしてこの曲が記念すべきモータウンの初ヒットとなりました。

ビートルズの作品中、最も黒い香りがする『With The Beatles』で、この曲を収録したことはベストの選択だと思います。
あらためて感じることは、ジョン・レノンという人は・・・
この手の曲を歌わせたら、やはり世界最強ですね!


 【 Album Data 】 
リリース:1964年4月10日(米国)
チャート:Billboard 1位
過激に変更
デビュー前の1960年からレパートリーのこの曲、ジョンはオリジナルの歌詞をちょっと過激に変更しています。

I need money「金が必要だ」 
 ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎
Now give me money「今すぐ、金をよこせ」


ドスの効いた声で「金をよこせ」ジョン・レノン
恐喝紛いの曲ってことですな!(^◇^;)

マネー / ザ・ビートルズ
人生で一番大切なものはタダだっていうけれど
そんなの鳥や蜂にくれちまえ

さあ金をくれ
俺が欲しいのはそれさ
そう、それだけが欲しいんだ

お前の愛にはゾクゾクさせられるけど
それじゃ請求書の払いは出来ない

さあ金をくれ
俺が欲しいのはそれさ
そう、それだけが欲しいんだ

金ですべてが買えるわけじゃない、そりゃそうだ
でも買えなきゃ使いようがないだろ

さあ金をくれ
俺が欲しいのはそれさ
そう、それだけが欲しいんだ

金ですべてが買えるわけじゃない、そりゃそうだ
でも買えなきゃ使いようがないだろ

さあ金をくれ
俺が欲しいのはそれさ
そう、それだけが欲しいんだ

さあ金をくれよ
たっぷりと
自由になりたいんだ
山のような金
それが欲しいんだ

俺が欲しいのはそれさ
さあ金をくれ
山のような金を
金がなきゃどうしようもない
金をくれ
山のような金

それが欲しいんだ





4 コメント

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Unknown (サイコ…chicken)
2023-07-19 15:46:01
ウィズ・ザ・ビートルズをお友達の自宅で初めてちゃんと聴かせてもらったのは…20代の後半でした。お友達は、このアルバムが名盤一番と申しておりました。ジョニーさん(笑)。お友達と言ってもね。二まわり以上歳上、普段はジャズ喫茶を経営しているビートルズ大好きパパみたいな人でした。『ロック好きなのに…何故にジャズ喫茶…?』とたずねたら『僕の若い頃はね…ロック喫茶なんて無かったのだ…‼』…そうです-w-w。始発までビートルズ噺で盛り上がって…パーラホンがどうとか、…メンバーの出身小学校-w-wがどうとか…すっかりビートルズ色に染まってしまった…楽しい思い出です(^o^)v🎶
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Unknown (ikenaijoni)
2023-07-20 07:59:10
サイコ…chicken さんへ
おはようございます🌞
僕もこのアルバムは世間からの評価よりずっと高く評価してます。
ハーフシャドウのジャケットの芸術性、全曲新曲等、それまでの常識を一気に覆しました。
ジャズ喫茶ですが、昔のグループサウンズ、例えばタイガースなどは、ファニーズというバンド名で確か京都だと思いましたが、ジャズ喫茶で演奏しているところをスカウトされた筈です。
今のジャズ喫茶と全く別物だったはずです。
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Unknown (sakaki45)
2023-07-20 20:31:39
このアルバム、自分も好きなアルバムですね。「アイ・ワナ・ビー・ユア・マン」、
「オール・マイ・ラヴィング」とかいいですね。
そしてジャケットも好きです。
リアルタイムで接した人にとっては、「ミート・ザ・ビートルズ」、
いや「ビートルズ!」でしょうか。

自分も世代より上の音楽が好きだったので、同世代では話が合う人はいませんでした。
飲み会でたまたま音楽の話になって一緒に盛り上がったのは、
かなり年のいった人だったりしましたし。
後で聞いたら、レッドツェッペリンの初来日も見に行ったらしいとの事。
話聞きたかったなぁという、昔話でした。
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Unknown (ikenaijoni)
2023-07-21 08:21:42
@sakaki45 さんへ
おはようございます🌞
「サージェント・ペパーズ〜」以前は「ラバー・ソウル」や「リヴォルバー」であっても、キャピトルはアメリカ盤として編集してました。
特にデビュー当時のアルバムは酷いもんで、英国オリジナルのこのハーフ・シャドウのジャケットはアメリカや日本でのデビューアルバム「ミート・ザ・ビートルズ」に使用されました。
更に紛らわしいのは、アメリカ編集と日本編集盤はタイトル名が同じだけで、内容が違ってます。それはセカンド・アルバムも同様です。
但し日本は3rdアルバムの「ア・ハード・デイズ・ナイト」からは英国と同じ内容でリリースするようになりました。 
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