黒人霊歌
アフリカ系アメリカ人の宗教歌のこと。 “旧約聖書”にちなんだ歌詞が多く、奴隷制に縛られた生活を反映。、シンコペーションの多いリズムや五音音階などが特徴としてあげられる。
今日はジョン・レノンがカヴァー・ヒットさせた、黒人霊歌にインスパイアされて作られたというロックンロールの紹介です。
ジョンのソロ活動
『ジョンの魂』や『イマジン』といった名盤の連発で、好スタートを切ったジョン・レノンのソロ活動も、次第に政治的活動を色濃くして行く過程の中、音楽面の完成度という面では、かなりお座なりになっていったように思います。
何となく尻つぼみ感があったジョンのソロ活動、そんな中、1975年にリリースされたのが、ジョンが自分の音楽の原点に返った『Rock 'n' Roll』でした。
この原点回帰・・・嬉しかったですね!
これぞ、本来のジョン・レノンの“在るべき姿”だと思いました!
今日はこのロックンロールのカヴァー・アルバムから1曲・・・
今日ご紹介するのは、1961年のベン・E・キングのヒット曲のカヴァー「Stand By Me」です。
ベン・E・キングは、「ラストダンスは私に」などのヒット曲でお馴染みのドリフターズのリード・ヴォーカルだった人で、この「Stand By Me」も、元々はドリフターズ用に書き上げられた曲。
また冒頭に書き込んだ通り、この曲は「Oh Lord, Stand By Me」という黒人霊歌をインスパイアして作られました。 ちょっと意外でした!
ジョンのオリジナルではありません!
ジョン・レノンはこの曲をアルバムからの第1弾シングルとしてリリース、完成度が高い為か、「ジョンのオリジナルと勘違いしていた」といった声もよく聞きます。 もしかすると、今、この記事を読んで初めて知ったという方もいるかも・・・(笑)
前年の政治色の全くない『心の壁、愛の橋 Walls and Bridges』とこの原点回帰のこのカヴァー・アルバムのリリースは、ジョンのこれ以降のソロ活動に大きな期待を持たせました。
「ジョンがようやく望む方向に向いてくれた」と実感出来た「スタンド・バイ・ミー」のヒット~振り返れば、この時がファンにとって最も幸せな時期だったのかも・・・?
まさかこの後、5年もの間、アルバムを出さないなんて、そして、あんな悲劇が待っていようとは想像すらしなかった!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます