Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 母と子の絆 / ポール・サイモン:1972年

2023年06月25日 16時58分37秒 | 1970年代の洋楽
先見の明
将来どうなるかを前もって見抜く見識。


何事においても、新しいものに挑戦するということは勇気を必要とします。 ましてや過去の実績がある人は、“失敗して元々!”あるいは“一か八か”なんてとても思う事は出来ない・・・

しかし、アート・ガーファンクルとのコンビを解消したばかりのポール・サイモンは、ソロ第1弾シングルとして、果敢にも新しい音楽を採り入れた曲をリリースしました。


【 Single Data 】
リリース:1972年2月5日
チャート:米国4位、英国5位


今日は、有名白人ミュージシャンが初めてアプローチしたレゲエ曲といわれる1972年のヒット曲「母と子の絆 Mother and Child Reunion」をご紹介させていただきます。

このポール・サイモンが最初かどうかは別にしても、少なくとも、この時期に、レゲエが一般的に浸透していなかったことは間違いないようです。
同時期にジョン・レノンがスタジオに集まったミュージシャン達にレゲエが何たるかを教えるのに苦労したという逸話も残っていることから、まだまだ“浸透”というには程遠っかたんでしょう!

【 Album Data 】
リリース:1972年1月14日(米国)
チャート:米国4位、英国1位、オリコン1位

そういう状況、時期にあって、カバーでなく、オリジナルのレゲエ曲をリリースし、しかも、それをヒットさせたポール・サイモンの先見性と音楽的才能には、あらためて“さすが!”と思わずにはいられません。

この「母と子の絆」は、サイモンとガーファンクルのコンビ解消以降、初めてリリースされたシングル盤であったこと、もちろん楽曲も良かったことも相成って、本国アメリカでも、そしてこの日本でも大ヒットしました。


母と子の絆 / ポール・サイモン
ボクは君を安っぽく励ましたりはしないよ
出口の見えない悲しみの中にいる君に対して・・
ボクは君の母さんじゃないんだからさ

ねえ、君・・
ボクは今まで、そんなに寂しい思いをした覚えがないよ
なんとかなるさ!でやってきたんだ
とは言っても、ボクだって「何とかなるさ」だけで
全てが解決するわけじゃない
生きていれば、絶えず色んな事があるわけだし

ボクは君を安っぽく励ましたりはしないよ
出口の見えない悲しみの中にいる君に対して・・
ボクは君の母さんじゃないんだからさ

ねえ、君・・
自分でも不思議だし、
こう言うのも変だけど、ボクは今まで、
そんなに辛い目にあったとは感じていないんだ

何が起こるかわからない人生でも
常に何かが変わっていく人生でも
(ボクは、そんなに辛いと思ったことは無いんだよ)

でもボクは、そんなに悲しんでいる君を
安っぽく励ますことは出来ないよ

そんな事が出来るのは、君の母さんだけさ

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬


【 Billboard Hot 100 】1972年4月1日付
01.A Horse With No Name 名前のない馬 / America
02.Heart Of Gold 孤独の旅路 / Neil Young
03.Puppy Love / Donny Osmond
04.Mother And Child Reunion 母と子の絆 / Paul Simon
05.Lion Sleeps Tonight ライオンは寝ている / Robert John
06.I Gotcha / Joe Tex
07.Without You / Nilsson
08.Jungle Fever / Chakachas
09.Rockin' Robin / Michael Jackson
10.The First Time Ever I Saw Your Face 愛は面影の中に / Roberta Flack





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