Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 遥かなる河 / ジミー・クリフ:1969年作

2023年06月26日 09時46分38秒 | 1960年代の洋楽

人生を川に例えること間々あること・・・

どんな大河であっても、源は山の上の小さな湧水です。
初めの小さな流れも、途中、徐々に水かさが増して行き、いくつもの同じような湧水の果ての流れと合流、それがやがて“川”となって行く・・・
その川と川が合流したものが“大河”といわれる巨大なうねりとなって行くわけです。


小さな積み重ねが、やがて大きなものに変わる・・・
いいことも悪いことも、あるいは嬉しいことも悲しいこともある人生を川に例えるのが多いのも、よく分かるような気がします。

今日は、その“川”を人生に例えた名曲中の名曲をご紹介させて頂きます。

 【 Album Data 】
リリース:1972年7月7日、1973年2月(米国)
チャート:米国160位


目の前にある越えなければいけない人生の困難の数々・・・
しかし、それは簡単には越えられず、一歩、踏み出すことすら躊躇われる。
まさそこには、ヒーローでない、等身大の自分自身の姿がダブる・・・
この曲のこんなところが、皆から愛されるのではないでしょうか?

今日ご紹介するのは、レゲエ界のスーパー・スター、ジミー・クリフの永遠の名曲「遥かなる河 Many Rivers To Cross」です。
1969年発表されたこの曲、1972年の“ベネチア国際映画祭”に出展されたジャマイカ初の映画『ハーダー・ゼイ・カム』に使われ、レゲエ・ブームの火付けとなります!

1970年の初め頃は、レゲエは一部の人間にしか認知されておらず、ジョン・レノンがレゲエの何たるかをスタジオで説明するのに苦労したことがあるという話も、ポール・サイモン母と子の絆をエントリーした際、折り込みました。


歌詞の中のドーバーの白い崖
ドーバー海峡は島国の英国とヨーロッパ大陸が、最も接近する場所で、気球、飛行機、あるいは遊泳などによる数々の横断が試みられた場所としても知られます。
もう一歩が踏み出せないでいる自分を、横断を試みようと来たものの、踏ん切りがつかず、崖に沿って進み彷徨っているだけと表現したのでしょうか?

ブームに乗って作られたのではなく、新しいムーブメントを作り上げたこの曲・・・
数多くの有名アーティストが素晴らしいカヴァーをしております。


遥かなる河 / ジミー・クリフ
越えなければならない川が幾つもある
しかし 自分の進むべき道を見出せない
ドーバーの白い崖に沿って進むように 
さまよい 途方にくれる

越えなければならない川が幾つもある
願いがあるからここまで生きてこられた
打ちのめされ続け、絶望の淵に立っている
僕はプライドのおかげで何とか生きているだけ

孤独が僕にまとわりついて離れようとしない
もう うんざりしてるのに
彼女は無言で去っていった
ああ 僕には泣く事しか許されないのか

目の前には越えなければならない川が幾つもある
でも、何から始めていいのか
今はただ時間稼ぎをしてるだけ
恐ろしい罪を犯そうと何度も考えてしまった

そう僕には越えなければならない川が幾つもある
だけど 自分の進むべき道を見出せない
ドーバーの白い崖に沿って進むように
さまよい 途方にくれる

そう行く手には幾多の川


 【 Album Data 】
リリース:1983年9月12日
チャート:英国1位、Billboard 39位(1988年/14位)


英国のレゲエ・バンドとして有名なUB40もこの曲をカバーしています。
彼は他にも有名曲を何曲かカバー・ヒットさせていますから、今後も登場することになると思います。

 【 Album Data 】
リリース:1975年9月16日
チャート:Billboard 1位

ロック殿堂入りした米国の歌姫、リンダ・ロンシュタットも1975年にリリースした名作『哀しみのプリズナー Prisoner in Disguise』で、見事なロックバラードとしてカバーしています。





2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naotomo3451)
2023-06-27 13:17:38
こんにちは!
こんな良い曲が有る事をすっかり忘れていました。改めて聞いて訳を見ると素晴らしいですね。
カバーされたのも聞いていたのですが、ブログ拝読しなければ忘れていました。そんな曲を掘り起こして頂けて感謝しています。有り難うございます。なおとも
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-06-28 06:26:05
@naotomo3451 さんへ
おはようございます🌞
川にまつわる曲は名曲が盛りだくさんですね。
この曲のカバーはどれも良い出来で、甲乙付け難いです。
返信する

コメントを投稿