Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ やさしく歌って / ロバータ・フラック:1973年作

2023年07月22日 08時30分30秒 | 1970年代の洋楽
偶然と偶然が重なり・・・
埋もれてしまいそうだった名曲を世に出すことになりました!

前回に引き続き、『ネスカフェ・ソング』の紹介です!

紆余曲折して世に知れ渡ることになる名曲の誕生は、カリフォルニアで生まれ、デンマークで育ったロリ・リーバーマンというアメリカの女性シンガーが、クラブで聴いた無名のシンガーソングライターの曲に感銘を受け、「Killing me softly with his blues」という詩を書いたことがことが、すべての始まりとなりました・・・
"Killing me softly with his blues"
この狂おしいばかりの必殺フレーズ!


「そっと殺されてしまいそう」とまで女性に云わせた無名のシンガーソングライターというのが、後に「アメリカン・パイ」で大ヒットを飛ばすことになるドン・マクリーン。そして彼女に「彼のブルースで、優しくそっと殺されてしまいそう」とまで云わせたのが「Empty Chairs」という曲でした。語りかける様に歌われるこの曲、彼の曲の水準の高さがうかがわれます!


そして、"Killing me softly with his blues"というロリ・リーバーマンの詩を元に、プロの作詞家のノーマン・キンベルと作曲家のチャールズ・フォックスが完成させたのが「Killing me softly」という曲~名曲誕生の瞬間です!
1972年にリリースした自分の名前を冠したデビュー・アルバム『Lori Lieberman 』の頭に収録されたこの曲、とかくオリジナルを聴くと、イマイチな曲が多いものですが・・・
これはいい!
知的な香りがして、僕はこのオリジナルを大評価します!

しかし・・・ヒットせず!

【 Single Data 】
リリース:1973年1月21日
チャート:米国1位


ところが、
捨てる神あれば拾う神あり
こんな“ことわざ”を地で行くかのように飛行機の中のBGMに採用されることに・・・

このことが、あわや“隠れた無名の名曲”となりそうだったこの曲を世に出すことに!

飛行機の中で、偶然に・・・
1972年、グラミー賞で最優秀レコード賞を獲ってトップ・シンガーの仲間入りをしていたロバータ・フラック・・・
その日、たまたま搭乗した飛行機の中で聴いたBGMに引き込まれます・・・

「こりゃ、あたいの曲だわ!」
こう思ったに違いないでしょう!(笑)

1973年1月21日にリリースされた「Killing Me Softly With His Song」、全米で4週連続でN0.1を記録する大ヒット!
この日本でも、“ネスカフェ”のCMソングとして起用され、洋楽ファンならずとも、知られている曲として、広くお茶の間に浸透・・・

この曲も、流れて来ただけでコーヒーが連想されるという・・・
CM界の王道ソングですね!

【 Billboard Hot 100 】1973年2月24日付
01.Killing Me Softly With His Song やさしく歌って / Roberta Flack
02.Dueling Banjos 脱出のテーマ / Eric Weissberg & Steve Mandel
03.Crocodile Rock / Elton John
04.You're So Vain うつろな愛 / Carly Simon
05.Could It Be I'm Falling In Love フィラデルフィアより愛をこめて / Detroit Spinners
06.Do It Again / Steely Dan
07.Last Song / Edward Bear
08.Don't Expect Me To Be Your Friend 君ともさよなら / Lobo
09.Love Train / O$jays
10.Rocky Mountain High / John Denver


♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬


 


7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naotomo3451)
2023-07-22 09:47:27
おはようございます!
もうもう大好きな曲の代表ですよ。いつ聞いて古くなくて、本当に大好きです!日本のCMは曲探しが本当に上手ですね。対談番組とかのジングルにも、あーこの番組の人、私の好みの曲知ってるみたいと思う時があります。アンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」も私が好きと思ってから
、数年たち車のCMなどに採用され「時代が私について来た」と皆に自慢しました。なおとも
返信する
Unknown (サイコ…chicken)
2023-07-22 11:00:08
ジョニーさん。オハヨーございます。72~74年はアルバムでもシングル(個人的には御名刺がわりに…と呼でます-w-w)でも…お宝の山でした。そんなお宝の中でも、ナンバーワンは『キリミソフティ~🎶』だと思います。イイヤ…『思います』なんちゅう…ヌル~イ!言い回しはヤメだわ-w-w。…若くしてこの歌詞を創り優しいポップスに歌い上げた原作者が、ま~ず凄いし…ブラックな歌い回しを抑え(多分)…譜面通りに…敬意をもって…深いソウルで歌い上げたロバータ・フラッグも編曲、一流処のバックも素晴らしい。色々な人の思いが重なりあって出来た『キリミソフティー』…は、総合的にも…ナンバーワン・シングルであります…👏…👏…👏
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-07-22 11:00:37
@naotomo3451 さんへ
こんにちは😃
アンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」は、「ハイブリッドの樹」ToyotownのCMで流れていましたね。
日本のCMは面白いものから感動するものまで、凄く多彩ですね。
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-07-22 11:07:40
サイコ…chicken さんへ
こんにちは😃
確かにこの曲はアレンジもシンプルで素晴らしい出来の曲だと思います。
個人的にはこの時代の最高のシングルは、いつもギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」と迷いもせず言ってます。
何れにせよ、どちらの曲もアコースティック・ギターが効いていて、控え目にオーケストラが覆っており、アレンジに凄く共通点があるように思います。
返信する
Unknown (サイコ…chicken)
2023-07-22 14:34:00
アイルランドの良心…ロンドンのお宝ソングライター…ギルバート・オサリバンですね…👏。気が付くと心の隙間に入り込んでいて…口ずさんでしまう…そんな『アローン・アゲイン🎶』。…ジョン・レノン・バージョンも好きだな~(*^^*)
返信する
Unknown (サイコ…chicken)
2023-07-22 17:13:55
ジョニーさん。ジョン・バージョンのアローン・アゲインって…パロディなんですか?。ジョン・レノンは多いいですね。イマジン…だったかな?、歌う傍でフレディ・マーキュリー(そっくりさん)がパントマイムしてるヤツとか-w-w
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-07-23 18:09:36
サイコ…chicken さんへ
今晩は🌖
ギルバート・オサリバンが登場した時、ポール・マッカートニーを含め、アイルランド系のミュージシャンは何て優秀なメロディメーカーがいるんのだろうと思いました。
出回ってるジョン・レノンのは、ジョンの真似して歌っているものだと思いますよ。
ただジョンはお遊びでポールのアルバムの曲を歌っているものが存在しているから、当時の大ヒット曲を歌っているテープが残っているかも知れませんね。
返信する

コメントを投稿