♪ P.S.アイ・ラヴ・ユー / ザ・ビートルズ：1962年作

今日ご紹介する「P.S.アイ・ラヴ・ユー」は、デビュー曲の「Love Me Do」のB面としてリリースされました。
この曲も、A面の「Love Me Do」同様、メンバーになったばかりのリンゴ・スターはドラムスを外され、セッション・ドラマーのアンディ・ホワイトがドラマーとして参加、リンゴはマラカス担当でした。　B面でありながら、全米で最高位10位を記録しました。

イントロ無しのバラードは名曲が多い！
ポール・マッカートニーの「ひとりぼっちのロンリーナイト No More Lonely Nights」やクイーンの「Bohemian Rhapsody」など、イントロがなく、いきなり歌に入る曲は、それ相応のメロディ・ラインがないと成り立たない・・・
イントロ無しのバラードは名曲が多く、ビートルズ関係でも「Hey Jude」「I Will」「Girl」「If I Fell」など、美しいバラードが多いと思います。

イントロなしで、いきなり歌が始まる曲・・・
またアップ・テンポでイントロなしの曲は「Can't Buy Me Love」「All My Loving」「Help!」など、強烈なパンチがある曲ばかりです。

何れにしても、イントロを付けないという事は、インパクトがある反面、誤魔化しが効かない、それなりの水準を要求されるようです・・・

難しいにもかかわらずデビュー曲のＢ面で彼らは早くも、フォーク調の軽いタッチでありながら、インパクトのある曲を披露してます。
この「P.S.アイ・ラヴ・ユー」は、イントロなしの曲としてビートルズが公式発表した初めての曲、この手の、軽いフォーク調の曲はポールの得意とするところですね！

As I write this letter (Wow ～ Wo)
Send my love to you (You Know I Want You To Me)
Remember that I'll always(Yeah)
Be in love with you

"You Know I Want You To Me"と歌われるアドリブ的なものから、"Remember that I'll always"と歌われるコーラス部分に持って来る箇所などは、非常にスマートなヴーカルですし、コーラスのパターンを微妙に変えて行くところなんかも実に素晴らしい！
軽いタッチな曲ながら聞かせどころを心得た非常に上手い歌唱で、満点に近い出来上がりだと思います・・・

因みにこの曲、ハンブルグから恋人に宛てた手紙を元に書かれた曲といった噂も立ちましたが、ポールは、あくまでも“創作”ということで、これを否定しました。

P.S.I Love You - The Beatles

Ｐ.Ｓ.アイ・ラヴ・ユー / ザ・ビートルズ
この手紙を書いて　君に僕の愛を送ろう
忘れないで　僕はいつだって君に恋しているんだよ　

また会えるときまで　この言葉を胸にしまっておいて
僕のありったけの愛を大切にとっておいて
追伸・・・・愛しているよ　そう君だけを

いつかきっと　君のもとへ帰るよ
その日が来るまで　僕の想いは変わらない
追伸・・・・愛しているよ　そう君だけを

この手紙を書いて　君に僕の愛を送ろう
忘れないで　僕はいつだって君に恋しているんだよ

また会えるときまで　この言葉を胸にしまっておいて
僕のありったけの愛を大切にとっておいて
追伸・・・・愛しているよ　君だけを

愛をこめて君にこの手紙を送ろう
いいかい
忘れないで　僕はいつだって君に恋しているんだよ

いつかきっと　君のもとへ帰るよ
その日が来るまで　僕の想いは変わらない
追伸・・・・愛しているよ　君だけを

君だけを
愛してる