Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 謎の宇宙船 / クラトゥー:1976年作

2023年05月29日 08時17分31秒 | 1970年代の洋楽
ど派手なキャッチコピーのレコードがリリースされました!

謎の宇宙船に乗ってやって来た噂のグループ、
クラトゥーのショッキングなデビュー・アルバム!
果たして実体は? ビートルズかそれとも・・・???

ある日、ラジオ番組のD.Jが
「先ず、これを聴いて下さい!ビートルズのメンバーが、正体を隠してリリースしたのではないかと噂されている曲です。」



あなたは、これを聴いてどう感じますか?
ビートルズ再結成のガセネタが定期便の如く飛び交っていたジョン・レノンが健在だった1970年代、「また始まった!」とウンザリする気持ちがある反面、正直言って僅かな期待もあったのは事実です。 叶わぬ今となってはその頃が懐かしい(^o^)
そんなビートルズ再結成の夢があった時代にラジオから流れて来たのが今日ご紹介する曲がクラトゥー「謎の宇宙船 Sub-Rosa Subway」でした。

噂では…(笑)

ビートルズのメンバーが参加したグループ
ビートルズの関係者(エンジニアなどのスタッフ)
ビートルズのバックバンド
ビートルズ級の才能を持ったグループ
有名アーティストが集まって作ったバンド
・・・・・・・・・・etc


初めて聴いた時、勿論、ビートルズが再結成されたなんて思いはしませんでしたが、余りにもヴォーカルがポールに似ていた為、ポールが正体を隠しているのが見え見えの“覆面バンド”だと思いました。(^O^)
当時のポールは、それまでの不評を覆す乗りに乗ってる時期でしたから、ウイングス名義の新曲を敢えて覆面バンドの新曲としてリリースしたものと判断しました。
ポールなら『このくらいのお遊びは軽くやるだろう』と、こんな風に思ったのも致し方ないといったところですかね・・・
何れにしても、この「謎の宇宙船」、ストリングスの入れ方や、メロディアスなベースなど、中期以降のビートルズ・サウンドを折り込んだ魅力的なポップ・ロックに出来上がっております。
特にエンディングに向けてのストリングスの入れ方などビートルズのエッセンスがいっぱい詰め込まれてますから、初めて聴かれる方はビートルズ云々は別にしても充分に楽しんでいただけると思います。

また、後半部にバックから聞こえて来るモールス信号、その内容がご丁寧にも“STAR-SHIP APPLE”ビートルズを匂わす念の入り用・・・

このようなビートルズどうこうを別にしても、ポップでありながら、芸術的要素も持ち合わせているこのクラトゥーというバンドは、カナダ出身のプログレッシブ・バンドと紹介されていますが、実際にはスタジオ・ミュージシャンの集合体という事で、実際にはバンドという形態があったわけではなかったようです。

 
ビートルマニアの性というか、当時、「謎の宇宙船」が収録されているLP『3:47 E.S.T』を買いました。 CD時代になると1枚目の『3:47 E.S.T』と2枚目のアルバム『HOPE』が同時収録されたお買得版のCDがリリースされています。 どちらも非常に質の高いアルバムでした!
また、このバンドの楽曲は、天才アレンジャーのリチャード・カーペンターのアンテナにも引っ掛かり、アルバムの1曲目「Calling Occupants of Interplanetary Craft」(邦題:星空に愛を)が、カーペンターズのレパートリーに加えられました!





2 コメント

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Unknown (サイコ…chicken)
2023-05-29 14:29:39
ジョニーさん。こんにちは👋😃。雨がしとしと月曜日~僕はひとりで~🎶(キャ~!ジュリー)←まただよ-w-w。…ビートルズフレーバー感じる佳曲をBGMに…モカマタリなどを…一服…☕してます。…ふと思ったですが、超初期イエスのジョン・アンダーソン&クリス・スクワイヤーのコーラスワークにもちょっと似てませんか?
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Unknown (ikenaijoni)
2023-05-30 06:52:25
サイコ…chicken さんへ
おはようございます。
言われてみると、フワッとソフトなコーラスの雰囲気が、1stアルバムでビートルズをカバーした「Every Little Thing」などのコーラスワークに共通点があるかも知れませんね。
「Sweetness」なんて曲はこの雰囲気に近いような気がします。
YESは、つい最近、新しいアルバムを出しましたが、流して聴く分には心地良いんですが、やはり『危機』には遠く及ばないなあと思いました。
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