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長髪は自由の象徴
1968年にブロードウェイで好評を得ていたのがミュージカル『Hair』でした。
1960年代半ばから始まったベトナム戦争の激化により、多くの若者が戦場に召集されることになり、反戦運動の高まりが広がって行きます。 そんな中、ヒッピーと言われた若者達が「武器でなく花を持て」というスローガンのもと、「LOVE &PEACE」という思想で平和運動も・・・
時代を反映して、反戦のメッセージとヒッピー文化を伝える内容の『Hair』は、ミュージカルに初めてロックを持ち込んだ、いわゆるロック・ミュージカルの奔りとなりました。
タイトルは、「ヒッピーは髪を伸ばしている」、「軍隊は髪を切らなければならない」といった対照的な違いがあることから、“HAIR”と決められたのでは~長髪は自由の象徴っことなんでしょうね!
今日紹介するのは、ミュージカル『Hair』の最初と最後に歌われた曲を併せて一つの曲にしたフィフス・ディメンションの「輝く星座 Aquarius ~ Let the Sunshine In」です。
誠実さが大ヒット曲を生み出しました!
ある日、フィフス・ディメンションのメンバーのビリー・デイビスJr.がタクシー内に財布を落としました。 その次に乗った乗客はその財布を拾うと落とし主のビリーに連絡、ビリーは感謝の気持ちを伝える会話の中で、連絡を入れてくれた人物がブロードウェイで絶賛公演中だったミュージカル『Hair』の制作スタッフの一人であることが分かりました。 お礼に制作スタッフの男性をフィフス・ディメンションの公演にご夫人と共に招待、すると今度は制作者側がフィフス・ディメンションを公演中の『Hair』に招待します。
「Aquarius」に感動
ミュージカルを観劇し、劇中の「Aquarius」に感銘したフィフス・ディメンションのメンバーは、早速、彼らのプロデューサーにこの曲をレコーディングすることを提言するも難色を示されます。 「だったら、一度、観てこいよ!」と言ったかどうかは知るところではありませんが、プロデューサーもブロードウェイに足を運ぶことになりました。 公演を観たプロデューサーは、「Aquarius」にエンディングで歌われている「Let The Sunshine In」を足す、メドレー形式にすることを思いつきました。
7分超えは長過ぎた!
しかし、レコーディングして出来上がったヴァージョンは7分を超えてしまい、当時のシングル盤の常識とされていた3分前後を大きく上回ってしまいました。 この3分という縛りは、当時のラジオ番組では、1曲流すのに3分位が望ましいということから、“シングル盤は3分”ということになったという話を聞いたことがあります。 試行錯誤を重ね、5分を切った短縮ヴァージョンがシングルとしてリリースされました。 今だったら、長尺ヴァージョンをアルバムに収録するなどして発表するんでしょうが、形として発表されていないのが残念! 「Let The Sunshine In」は最後の大サビの部分のみを歌ってるだけで、肝心な部分が完全にカットされています。 単独曲としても、中々の聴きごたえがある曲なので、こちらの方は「輝く星座」とは別にアルバム収録をして貰いたかったです。
Aquarius / Let The Sunshine In - The Fifth Dimension
この曲はビルボードで1位を獲得すると共に、1969年度の年間2位となる大ヒットとなりました。
いつの間にか見当たらなくなってしまいました。
加橋かつみさんとかも出ていたような。
「HAIR」は映画とかミュージカルとかあったようですが、
じっくり見たことないので、機会があれば見てみたいかも。
アルバムのことは判りませんが、加橋かつみさんは主役でしたが、公演中に大麻所持だったかなんかで逮捕されました。
暫くしてからだと思いますが「イエスキリスト・スーパースター」なんていうミュージカルも話題になりました。