Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 輝く星座 / フィフス・ディメンション:1969年作

2023年01月22日 20時27分56秒 | 1960年代の洋楽

長髪は自由の象徴
1968
年にブロードウェイで好評を得ていたのがミュージカル『Hairでした。
1960年代半ばから始まったベトナム戦争の激化により、多くの若者が戦場に召集されることになり、反戦運動の高まりが広がって行きます。 そんな中、ヒッピーと言われた若者達が「武器でなく花を持て」というスローガンのもと、「LOVE &PEACE」という思想で平和運動も・・・
時代を反映して、反戦のメッセージヒッピー文化を伝える内容のHairは、ミュージカルに初めてロックを持ち込んだ、いわゆるロック・ミュージカルの奔りとなりました。
タイトルは、「ヒッピーは髪を伸ばしている」「軍隊は髪を切らなければならない」といった対照的な違いがあることから、“HAIR”と決められたのでは~長髪は自由の象徴っことなんでしょうね!

今日紹介するのは、ミュージカル『Hairの最初と最後に歌われた曲を併せて一つの曲にしたフィフス・ディメンション「輝く星座  Aquarius ~ Let the Sunshine Inです。 

誠実さが大ヒット曲を生み出しました!
ある日、フィフス・ディメンションのメンバーのビリー・デイビスJr.がタクシー内に財布を落としました。 その次に乗った乗客はその財布を拾うと落とし主のビリーに連絡、ビリーは感謝の気持ちを伝える会話の中で、連絡を入れてくれた人物がブロードウェイで絶賛公演中だったミュージカル『Hairの制作スタッフの一人であることが分かりました。 お礼に制作スタッフの男性をフィフス・ディメンションの公演にご夫人と共に招待、すると今度は制作者側がフィフス・ディメンションを公演中のHairに招待します。

Aquarius」に感動
ミュージカルを観劇し、劇中のAquariusに感銘したフィフス・ディメンションのメンバーは、早速、彼らのプロデューサーにこの曲をレコーディングすることを提言するも難色を示されます。 「だったら、一度、観てこいよ!」と言ったかどうかは知るところではありませんが、プロデューサーもブロードウェイに足を運ぶことになりました。 公演を観たプロデューサーは、Aquariusにエンディングで歌われているLet The Sunshine Inを足す、メドレー形式にすることを思いつきました。


7分超えは長過ぎた!
しかし、レコーディングして出来上がったヴァージョンは7分を超えてしまい、当時のシングル盤の常識とされていた3分前後を大きく上回ってしまいました。 この3分という縛りは、当時のラジオ番組では、1曲流すのに3分位が望ましいということから、シングル盤は3ということになったという話を聞いたことがあります。 試行錯誤を重ね、5分を切った短縮ヴァージョンがシングルとしてリリースされました。 今だったら、長尺ヴァージョンをアルバムに収録するなどして発表するんでしょうが、形として発表されていないのが残念! Let The Sunshine Inは最後の大サビの部分のみを歌ってるだけで、肝心な部分が完全にカットされています。 単独曲としても、中々の聴きごたえがある曲なので、こちらの方は「輝く星座」とは別にアルバム収録をして貰いたかったです。


Aquarius / Let The Sunshine In - The Fifth Dimension


この曲はビルボードで1位を獲得すると共に、1969年度の年間2位となる大ヒットとなりました。

 

 



2 コメント

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Unknown (sakaki45)
2023-01-22 22:43:43
確か日本版の「HAIR」もアルバムが出ていたと思いますが、
いつの間にか見当たらなくなってしまいました。
加橋かつみさんとかも出ていたような。

「HAIR」は映画とかミュージカルとかあったようですが、
じっくり見たことないので、機会があれば見てみたいかも。
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Unknown (ikenaijoni)
2023-01-23 20:19:43
@sakaki45 さんへ
アルバムのことは判りませんが、加橋かつみさんは主役でしたが、公演中に大麻所持だったかなんかで逮捕されました。

暫くしてからだと思いますが「イエスキリスト・スーパースター」なんていうミュージカルも話題になりました。
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