【 Album Data 】
リリース:1973年12月5日(米国)、12月7日(英国)
チャート:Billboard 1位、全英1位、オリコン11位
ビートルズの表看板を背負った男の宿命
ビートルズ時代、特に後期、まさに、“ビートルズの表看板”だったのが、ポール・マッカートニーだったわけですから、ファンがソロになったポールに対しも、“ビートルズの再現”を望むのも致し方ないことでした。 しかし、彼からしてみたら、「ジョンは、自分の思うままの音楽をやってるのに、何で、俺は駄目なの?」と文句のひとつも言いたくなる程ストレスが溜まっていたと思います。
しかも、ビートルズ解散直後は、1970年4月10日に“ビートルズを脱退”することを自ら口にした事が原因してか、世間の冷たい視線を一身に集めてしまいました。
ファンの期待という足枷がポールを苦しめた!
こんな四面楚歌の状況は、まるで牢に繋がれた囚人の如く、ポールに足枷を強い、苦しめたに違いありません!
「自由に好きな音楽をやりたい!」
これが、偽ざるポールの気持ちだったでしょう!
「出来ることなら逃げ出した!」と思うのは当然のことですが、彼は自ら「My Love」という珠玉のバラードを持ってして、堂々と“冷たい視線という牢獄”から脱出しました!
【 Single Data 】
リリース:1974年4月8日(米国)、6月28日(英国)
チャート:Billboard 1位、英国3位
リリース:1974年4月8日(米国)、6月28日(英国)
チャート:Billboard 1位、英国3位
今日ご紹介するのは、まるで、当時の、“叩かれ続けてから復調する”までのポール・マッカートニーを物語るような曲「Band On The Run」です。
がんじがらめの現状に悲観し、「もし、この現状を打破出来たら・・・」と願う。
そして、その暗闇から脱出できた時、追掛けられる事さえ楽しく思える・・・
3つの曲を組み合わせたような「Band On The Run」ですが、ジョン・レノンもビートルズ時代の『ホワイト・アルバム』において、同じように3曲を繋ぎ合わせた「Happiness Is A Warm Gun」なる名曲を発表しております。
しかし、同じような構成の曲でありながら、ふたつの曲は全く受ける印象が異なります!
天才ポールの魔法
ジョンの曲が、どこまでも画期的なプログレッシブ的な要素が感じられるのに対し、ポールのこの曲は、あくまでもポップな仕上がり・・・
このように、どんな曲を書いても、違和感なく、必ずポップに仕上げられるところ、それが天才ポール・マッカートニーです!
イントロから流れるように中間部へ、そして最終部に入る際のブラスが、まるで、“快進撃へのファンファーレ”のように響き渡り、ドラマチックな展開をよりドラマチックにしました。
一見、複雑な曲を、そのように感じさせない完璧なポップ・ソングに・・・
ポール・マッカートニーならではですね!
バンド・オン・ザ・ラン /
ポール・マッカートニー&ウイングス
冷たい壁に囲まれて
長い長い牢暮らし
もう誰にも会えない
大好きな君
君、君にも会えない
ここを出られたら
僕の持っているもの全部
慈善団体にあげるさ
僕の欲しいものはただ一杯の酒
一杯にありつければ、他は何もいらない
(ただしここを出られたらの話だけれど)
僕らが陽の下に逃げ出したら
空まで狂って、大粒の雨だ
すると仲間もはしゃぎまくる
“どうだ、気分は最高かい”
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
すると葬儀屋は大ため息
“誰もやっちゃ来ねぇじゃねぇか”
村の広場じゃ鐘が鳴り
臆病野郎が逃げて行くとみんなみんな大慌て
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
そして逃げる僕ら、ひと休みする頃には
世間もすっかり夜になった
それでも町は大騒ぎ、僕らを探して大騒ぎさ
でも僕ら、決して見つかりはしない
バンドは逃げる、逃げまくる
裁判官も怒り出し、きっとこんな風に云うだろうよ
“探せ、探せ、探し出せ”
“あのバンドの連中、必ず探し出せ!!”
ポール・マッカートニー&ウイングス
冷たい壁に囲まれて
長い長い牢暮らし
もう誰にも会えない
大好きな君
君、君にも会えない
ここを出られたら
僕の持っているもの全部
慈善団体にあげるさ
僕の欲しいものはただ一杯の酒
一杯にありつければ、他は何もいらない
(ただしここを出られたらの話だけれど)
僕らが陽の下に逃げ出したら
空まで狂って、大粒の雨だ
すると仲間もはしゃぎまくる
“どうだ、気分は最高かい”
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
すると葬儀屋は大ため息
“誰もやっちゃ来ねぇじゃねぇか”
村の広場じゃ鐘が鳴り
臆病野郎が逃げて行くとみんなみんな大慌て
バンドは逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
看守は船乗りサムまで連れて
僕らバンドを追ってきた
僕は逃げる、逃げて逃げて逃げまくる
そして逃げる僕ら、ひと休みする頃には
世間もすっかり夜になった
それでも町は大騒ぎ、僕らを探して大騒ぎさ
でも僕ら、決して見つかりはしない
バンドは逃げる、逃げまくる
裁判官も怒り出し、きっとこんな風に云うだろうよ
“探せ、探せ、探し出せ”
“あのバンドの連中、必ず探し出せ!!”
【Billboard Hot 100】1974年6月8日付
01.Band On The Run / Paul McCartney & Wings
02.The Streak / Ray Stevens
03.You Make Me Feel Brand New 誓い / Stylistics
04.Dancing Machine / Jackson 5
05.Sundown / Gordon Lightfoot
06.Billy Don't Be A Hero 悲しみのヒーロー / Bo Donaldson & The Heywoods
07.Help Me / Joni Mitchell
08.The Entertainer / Marvin Hamlisch
09.Midnight At The Oasis 真夜中のオアシス / Maria Muldaur
10.For The Love Of Money 緑色の神様 / O'jays
01.Band On The Run / Paul McCartney & Wings
02.The Streak / Ray Stevens
03.You Make Me Feel Brand New 誓い / Stylistics
04.Dancing Machine / Jackson 5
05.Sundown / Gordon Lightfoot
06.Billy Don't Be A Hero 悲しみのヒーロー / Bo Donaldson & The Heywoods
07.Help Me / Joni Mitchell
08.The Entertainer / Marvin Hamlisch
09.Midnight At The Oasis 真夜中のオアシス / Maria Muldaur
10.For The Love Of Money 緑色の神様 / O'jays
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