Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ とってもイカしたイモ・バンド / 10cc:1974年作

2023年11月05日 08時00分00秒 | 1970年代の洋楽
『日本一不味いラーメン』
『日本で2番目に美味しいラーメン』


皆さんも、これに似たような看板を実際に見たり、面白い写真特集なんかで見たことがあるのではないでしょうか?
これは一にも二にも“自分の店のラーメン”の味に自信があるからこそ発せられる言葉です!

今日は、そのタイトルとは裏腹に、10㏄の自信と勢いを垣間見ることの出来る、彼等らしい曲を紹介させて頂きます。

 【Album Data 】
リリース:1974年5月
チャート:英国8位、米国81位


逆もまた真なり 逆は真なり!
バンドのメンバーも、このアルバムを評して、“最も10㏄らしく、自分たちの全てを凝縮させている”といった自信に満ち溢れた発言をしています。

そのアルバムの中で、正統派ロック・ポップに10㏄らしさを散りばめた「ウォール・ストリート・シャッフル」に続く、第2曲目と云う重要な位置に収録されている曲が、今日ご紹介する「とってもイカしたイモ・バンド The Worst Band in the World」です。

この曲に登場するギターのガルボドラムのヴァレンティノは、サイレント映画時代のスウェーデン生まれのハリウッド女優のグレダ・ガルボとイタリア出身の俳優ルドルフ・ヴァレンティノのこと。 自分たちの事を、“音楽ど素人の2人が組むバンドより、ちょいとマシなバンド”と一見自虐的にも取れる言葉をサラりと発することで、それがかえって聞く者に絶対的な自信の表れを感じ取らせます。

いくつかのメロディを持った曲を繋ぎ合せたような構成、それにまとわりつくちょっぴり“淫猥さ”が漂って来るようなギター...etc
いかにも10㏄らしい曲ですね!


とってもイカしたイモ・バンド / 10cc
本当は認めたくないんだけど
俺たちゃドジなへっぽこバンド
だけど かまやしない

ガルボがギター、ヴァレンティノのドラム
それよりちょいとマシな酔いどれバンドさ
だから 弾け やれ

1日中演奏するなんてことはなかったけど
不思議や不思議
レコード売り上げ1兆枚
やんややんやの喝采で
とすりゃあ いい気になって
燃えろや燃えろ
ギンギン鳴らせ
俺たちゃ 厚顔無恥に
やりまくるのさ

巡業トラックなんて知らないよ
ドサ回りなんかも知らないよ
なのに どこがどう狂ったのか
俺たちゃロックンロールのアイドルさ

ジュークボックスのレコードは
穴の開いたプラスチックのせんべいさ
かけてごらん 買ってみろ
そうすりゃあ プラスチックはゴールドになる

あんたのステレオに
穴の開いたプラスチックのせんべい
ほら 鳴らせ 俺たち鳴らせ




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