Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ リトル・チャイルド / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年06月19日 07時00分00秒 | 『With The Beatles』
  
 
【 Album Data 】
リリース:1963年11月22日(英国)
チャート:全英1位

*30週連続1位の前作に代わってトップに立つ
暗黙の了解
口に出して明言しないものの、当事者間の理解や納得が得られているさま。


初期のビートルズは、アルバム14曲というのが定番でした。
ざっとした内訳はジョージが2曲、リンゴが1曲、残りをジョンとポールが分け合うというのが暗黙の了解事項だったようです。

ところが1曲とはいえ、毎度苦労したのがリンゴ・スターのレパートリーの選曲でした。 ハード・スケジュールが影響して、アルバム『A Hard Day's Night』では,とうとうリンゴのレパートリー曲が決まらず、13曲でのリリースとなったこともありました。

今日はその後の苦労が嘘のように思える程、珍しくリンゴ用にと用意されたものが2曲となったが為、ジョンが歌うことになったという“いわくつきの1曲”を・・・

1963年11月にビートルズは、2ndアルバムの『With The Beatles』と5thシングルの「抱きしめたい」をリリース、今日は、その2ndアルバムから「Little Childをご紹介させて頂きます。

ディズニーとビートルズ
ジョンとポールの手により、短時間で書き上げられたこの曲、ポールによると参考にした元歌があったとか・・・
その曲というのが意外にも、英国のシンガー、エルトン・ヘイズが歌った1952年のディズニー映画『ロビン・フッド』の挿入歌「Whistle My Love」だったとか。
僕自身、この歌手や曲が有名かどうかも???
ただハッキリしてるのは「えぇぇ~~~ディズニーの曲をビートルズが !?」という驚きだけ(^O^)



元々はリンゴ用に作った曲
さて、この「Little Child」は、冒頭部分でお話ししたように元々は、リンゴ・スターの為に用意されたものでした。しかし、ローリング・ストーンズの2ndシングル用に提供した「I Wanna Be Your Man」をリンゴのリード・ヴォーカル曲としてセルフ・カバーしたことから、この曲をジョンのヴォーカルで録音する運びになったそうです。
もしも、リンゴのヴォーカルだったら、もっとのんびりとした曲調になっていたかも知れませんね(^^)

全編にハーモニカが吹き荒れる!
皆さんも“初期のビートルズといったらハーモニカ”というイメージが強いと思います。 格別この曲は、イントロ、間奏だけでなく、全編をジョン・レノンが吹くハーモニカで覆われたビートルズの中にあっても代表的な“ハーモニカ曲”です。

《 ビートルズ=ハーモニカ 》

これはあながちオーバーとは云えず、それまでに発表した18曲の内、なんと「Love Me Do」「Please Please Me」「There's A Place」「From Me To You」「Thank You Girl」「Chains」「I'll Get You」の7曲でハーモニカを使用。決してイメージ先行というわけではなく、実際に多くの曲でハーモニカが使われていました!

しかし、ビートルズ・サウンドの変化によって、これ以降は「恋する二人 I Should Have Known Better」「I'm A Loser」で目立つくらいで、急速に使用楽器としての役割を終息します。

ポールお馴染みの演奏スタイルはこれが原点
更に使用楽器に焦点を当てたなら、それまでピアノと云えばジョージ・マーティンが演奏していましたが、この曲でメンバーとして初めて、ポール・マッカートニーが鍵盤楽器をプレイしました。
後年、ピアノに向って名曲の数々を演奏するポールの姿はお馴染みになりますが、全てはこの曲が始まりだったということですね!


リトル・チャイルド / ザ・ビートルズ
リトル・チャイルド かわいい君
僕と踊ってくれないか
ひとりぼっちで寂しいんだ
ベイビー 僕とチャンスをつかもう

もしステキな気分を味わいたいなら
僕が楽しませてあげる
僕の恋人になってくれよ
ねえ お願いだよ

リトル・チャイルド かわいい君
僕と踊ってくれないか
ひとりぼっちで寂しいんだ
ベイビー 僕とチャンスをつかもう

君が僕のそばにいる時 僕が好きなのは君だけなんだよ
逃げ隠れなんてしないでさ
だから さあ おいで
ねえ お願いだよ

リトル・チャイルド かわいい君
僕と踊ってくれないか
ひとりぼっちで寂しいんだ
ベイビー 僕とチャンスをつかもう



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