初めて聴いたのがいつの事だったか?
有名な洋楽の中で、初めて聴いたのが何時だったのか、はっきりしない曲が少なくとも2曲あります。 プロコル・ハルムの「青い影」と今日ご紹介するジュディ・コリンズの「青春の光と影 Both Sides Now」です。
2曲とも洋楽に興味を持つ前の曲ですから、当たり前の事かも知れませんが、特に「青春の光と影」の方はカバーしているアーティストが多すぎて、初めて聴いたのが誰のヴァージョンだったかも覚えていません。
邦題の「青春の光と影」というタイトルが印象的で曲を知らない内にタイトルだけを先行して覚えていて、初めて聴いたのはタイトルを知ってから随分経ってからで、「こうゆう曲だったんだ!」と思ったのはよく覚えています。
ジョニ・ミッチェルの作品
この曲は「サークル・ゲーム」「ウッドストック」でお馴染みのジョニ・ミッチェルが、1967年の3月に飛行機の中で書き上げました。 丁度、その時、彼女はソール・ベロー作『雨の王ヘンダソン』という本を読んでいて、文中で主人公がアフリカに飛行機で向かう途中で、下に広がる雲を眺めるシーンがあり、自分も同じ状況にあったことから、同じ様に外の雲を眺めました。 そしたらインスピレーションが沸いたんでしょうか、直ぐに曲を書き始めたそうです。 たったそれだけの事でこんな名曲が出来てしまうなんて、驚き以外の何ものでもありません。
ジュディ・コリンズが最初にレコーディング
この曲を最初にレコーディングしたのはジュディ・コリンズで、1967年10月にリリースされた『Wildflowers』というアルバムに収録、シングル・カットされたのはアルバム・リリースから、丁度、1年後の1968年10月の事で、全米8位を記録して彼女に世界的な名声をもたらしました。
さて、このジュディ・コリンズという女性、クロスビー、スティルス & ナッシュのスティーヴン・スティルスの恋人だった人で、彼女との別れの辛さを歌った曲が、あの名曲「組曲:青い眼のジュディ」であることでもよく知られています。
1969年に映画の主題歌として採用される
この曲は映画『青春の光と影』の主題歌になりました。 しかし、映画はこの曲のイメージから作られたというわけではなく、配給元の松竹が映画の内容と主題曲の邦題がマッチすることから、ちゃっかり拝借したという事みたいですね。 因みに映画の原題は“Changes”です。
韻を踏む
この曲の特徴としては、歌詞の各所で頻繁に韻が踏まれているところが挙げられ、この歌詞のリズムの良さも多くのアーティストがカバーした一因のように思います。
この日本でも文化放送の音楽ヒット・チャートで1969年度の洋楽年間第1位になる大ヒットとなりました。
Both Sides ,Now - judy collins
1969年の同名アルバムに収録。 またまたセルフカバーですね!
Both Sides ,Now - Joni - Mitchell
流石、名曲、この人も歌ってました!
青春の光と影 - 白鳥英美子
映画の題名はそんな経緯が有ったのですね。
「青い影」はもう、独特な雰囲気で直ぐにレコード買いましたよ。忘れられない曲です。
有り難うございました。
タイトルは恐らく曲がヒットしていることもあって、便乗したんでしょうね!
映画のポスターを何かの機会で見たことがあるかも知れません。
「ロードショウ」という映画雑誌が床屋に置いてあったのでそこで見たのかも?