とどのつまり
魚のボラは成長するとともに名称が変わり、最後にトドという名になるところから、「いきつくところ」とか「結局」と同じ意味合いを持ち、多くは思わしくない結果である場合に用いる。
今日は、「全人類の平和のために」という大袈裟な原題を擁しながら、結局はいつまでも別れた女性を忘れられない自分のために消えてなくなってくれという気持ちを歌った単なる大失恋歌のご紹介です。
70年代屈指の“胸キュン”メロディ
今日ご紹介するのは「カリフォルニアの青い空」のヒットでもお馴染みのアルバート・ハモンドの1973年のヒット曲「落葉のコンチェルト For The Peace Of All Mankind」です。
この曲、いかにも日本人好みのロマンティックなメロディを持ち、日本でのみシングル・カットされた曲としても知られています。
何はともあれ“落葉のコンチェルト”とは・・・
見事なまでに美しい邦題ですね!
このタイトルを聴いただけで、“絶対に聴いてみたい!”と思わせる大成功例ですね~
詞の内容とは関係なく、その曲のイメージだけで適当に作られたタイトルが、そのロマンティックなメロディとマッチし、最高の結果を生み出した要因のひとつになったようですね。
とどのつまり・・・ただの大失恋ソング
" For The Peace Of All Mankind (直訳:全人類の平和のため)"という仰々しいタイトルだけ見ると、「反戦ソングか?」なんて思わせますが、ようは自分を捨てて行ってしまった元カノに対し、未練タラタラの気持ちを大袈裟に表明しただけ・・・?(笑)
“全人類の平和のため”と言われてもなあ~そんなこと他人にしてみれば知ったことじゃないし、元カノも既に過去の出来事くらいに思っているだろうし・・・
とどのつまり諦め切れない女々しい男がヒステリックな姿を曝しているってことですな!
Albert Hammond - For The Peace Of All Mankind
それにしても・・・
アルバート・ハモンドという人、物乞いをして何とか生活の糧を稼いでいる姿を新婚旅行中の従兄弟に見つかり、「どうか両親には黙っていて貰いたい」と懇願したり、ポール・マッカートニーのコンサートを観て、「自信を無くした」と電話で相談したのが別れた奥さん、ちょいと優しく慰められると、調子にのって復縁を求むも、けんもほろろに願い下げられる~と“こんな男になってはならぬ!”などと思われても仕方がない“ミスター反面教師”のような男ですな!(笑)
【参照】
「カリフォルニアの青い空」
「はるかなる思い」
恐らく同世代から10歳位下の方なんでしょうね。
好みの音楽が1曲でも一致すると、同じ時期の同系列の曲は殆ど聴いたことがある場合が多いみたいです。
以前、音楽ブログをやっている時も、「次はこの曲で来るの?」とよく言われました(^O^)