♪ 花咲く街角 / デル・シャノン：1961年作

“邦題”はやりたい放題
一度ヒットが出ると、それに因んだ邦題タイトルが連発されることが多い！

例えば「ヴィーナス」のヒットで有名なショッキング・ブルー、「悲しき鉄道員」がヒットすると「悲しき恋心」「悲しきハプニング」と“悲しきシリーズ”が続いたわけです。
非常に分かりやすいんですが、当時、区別がついたものも、さすがに半世紀近くも経つと“鉄道員”以外の“恋心”と“ハプニング”の区別がつかない～「あれっ？この曲のタイトル、どっちだっけ？」と・・・(^O^)
一般的に洋楽邦題の王道ともいえるのが「悲しき～」「愛の～」「恋の～」～こういったタイトルの始まりをする曲が本当に多かったですね！

今日は、その洋楽邦題の王道「悲しき～」でヒットさせ、次なるシングルの邦題をズバリ連作の常套手段という直球勝負を避け、変化球勝負して臨んだ曲の紹介です。

【 Single Data 】
リリース：1961年5月
チャート：米国5位、英国1位

今日ご紹介するのは、デル・シャノンがデビュー曲「悲しき街角 Runaway」に続いてヒットさせた「花咲く街角 Hats Off To Larry」です！
通常、2作目は前作の邦題の頭を使った“悲しきシリーズ”で行くことが多いのですが、流石、この曲の詞の内容から、この常套手段は回避したようです！
ところがそこは商売熱心なレコード会社、「それならば、前作の“街角”を使おう！」と・・・
こうして生まれたのが“デル・シャノン=街角男”いう、本人が聞いたら「？？？」と訳の分からないニックネームでした。
何れにしても大ヒット作の“二匹目のどじょう狙い”が見え見えの邦題が付いております(笑)

アンサーソング？
この「花咲く街」は、前作と明らかに詞の連動性が感じられることから、「悲しき街角」のアンサーソングといっていいでしょう！

僕を棄ててラリーに乗り換えた彼女！
せせら笑って僕に別れを告げた彼女！
ラリーに彼女を寝取られ、絶望のどん底の僕・・・

ところが、そんな彼女も・・・
因果応酬という言葉があるようにラリーに捨てられる羽目に・・・
「ざまあ見ろ」とばかりに大喜びの僕！

ところが・・・
この僕、もう一度、彼女と寄りを戻したいんだとさ！
奪い返したわけでもなく、捨てられるの喜んで、「もう一度」なんて、実に“トホホな男”、多分、次も失敗に終わるでしょう！\( ˆoˆ )/

Hats Off To Larry - Del Shannon

花咲く街角 / デル・シャノン
かつて僕には可愛い彼女がいた
彼女の名前なんて気にしないで
その彼女は別の男の元に
去っていってしまった
今、奴は彼女に見向きもしない

ラリーに脱帽さ
奴は君を振ったんだ
ちょうど君が僕を振ったようにね
君が僕に別れを告げた時のようにね

奴は君に嘘をついた
今はほら
君は泣いている、泣いて、泣いて
今、ラリーが君にサヨナラって言ったんだ

奇妙に聞こえるかもしれないけど
僕は君と寄りを戻したいんだ
君が変わってくれると思うから
でも、もう一言、君に言わなくちゃ

ラリーに脱帽さ
残酷に聞こえるかもしれない
でも君は、僕を笑ったんだ
君が、僕たちは
終わりだって言った時に

奴は君に嘘をついた
今はほら
君は泣いている、泣いて、泣いて
今、ラリーが君にサヨナラって言ったんだ

ラリーに脱帽さ
残酷に聞こえるかもしれない
でも君は、僕を笑ったんだ
君が、僕たちは
終わりだって言った時に

奴は君に嘘をついた
今はほら
君は泣いている、泣いて、泣いて
今、ラリーが君にサヨナラって言ったんだ
君に、君に

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【 Billboard Hot 100 】1961年7月31日付
01.Tossin' And Turnin' / Bobby Lewis
02.I Like It Like That / Chris Kenner
03.The Boll Weevil Song / Brook Benton
04.Dum Dum / Brenda Lee
05.Hats Off To Larry 花咲く街角 / Del Shannon
06.Quarter To Three 真夜中のロックパーティー / Gary U.S. Bonds
07.Last Night / Mar-Keys
08.Together あなたとふたりで / Connie Francis
09.Let's Twist Again / Chubby Checker
10.Yellow Bird / Arthur Lyman Group