今日の一貫

コメ地帯の農業が変わるかも 宮城県農政

26日、宮城県がアグリビジネスシンポを開催した。
この県、400名を越える農政職員がいながら、産出額は、1800億円と衰退。
一体どうなっているのかと、言われてきた県。
しかし、この日のシンポでは、この県の農業は今後変わるかも、と思わせた。
もちろんいい方に。

千葉から和郷園の木内社長が来て講演。
14億円の売り上げ、タイにも現地法人を持つ。

千葉県は、昔から個々の経営者の力の強いところ。
「個々の一二の経営が突出しても、多くの農家がそろって産出額を上げなければ、県全体の農業産出額は低下する」、というのが80年代までの農業界の常識。「だから小さな生産者を集めて産地形成を」といってきた。

そんな考えをうち破ったのが千葉県農業。
当時の常識とは逆に「個々の農業経営者の力が強ければ、県全体の売り上げも大きくなるという法則」。ですから逆に「ボトムアップで農協の傘下で農業をする生産者が如何に多くても、突出する農業経営者がいなければ、その県の農業は衰退する」というもの。

だいたい、3億円、4千億円といった販売額は、マツキヨ1社でもできちゃうのです。
14億売り上げる農業者が100社もあれば、1400億になってしまうのです。10万戸とか、11万戸とかの農業者全員で200万づつ作っても確かに2千億にはなるけど、1戸200万円なんて実現できっこないし(現状は80万円てっとこか)、今の農業者はじり貧で、せいぜい800億円維持がファンダメンタルか?。

ちなみに千葉県は、このところ出荷額全国NO1(ただし北海道をのぞく)となっています。
さらに農業経営者が元気になることで、雇用も増え、直売所なども活発化し、地域の雰囲気も良くなる。

そこで、宮城県農政は、方向転換。1億円起業を何社か作って、もっと、付加価値効果を高めた方がいい、ということに。
千葉と宮城、これまでの農政の違いは明らか。やはりここは成功者に学べと言うことだろう。
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