今日の一貫

コメ価格高騰 だらしないコメ流通業者、政府は見て見ぬ振り、、新たなコメ流通作るチャンスなのだが、

不足すれば、価格が上がり、過剰なら下がる。
米作況99でも、7千円まで米価が下がると騒いだのは、全農のやらせ、
今や白日の下になってしまった。
普通でも千葉の共計米でさえ、1,2万円に。

それはそれとして、4月以降、米価は急騰してる。

エー、、米価って昨年よりも下がってるんじゃないの?
そう下がってるのです。
高騰ってどういうコト?
この辺が米の世界は複雑でよくわからない、、ところ。


自由民主党の「緊急こめ三対策」でも、米価の反転は無く、昨年比でむしろ下落、というのが公式発表。
全農は既に売り切った、と豪語。
価格センターへの上場停止。
エサ米10万トン集荷も、すでに農村にはなく、1、5万トンも満たせなかったのは、既に書いたとおり。
これ、全農と卸の間の「旧計画米」の話し。
相対取引では、米価は昨年より下がった、が常識。

しかし、平野氏の講演ネタで書いたが、米の市場価格は何か?ということ。
平野氏は、「卸間売買・仲間市場」がもっとも価格指標として適当といっている。

はて、その卸間売買、市中価格が高騰を続けており、、政府米の放出を望まなければならない状況になっている。

4月に入って上がりはじめた。ちなみに、5月7日の、新潟コシ2万1千円、あきたこまち1万7千円、ひとめぼれ1万7千円、といった具合。
在庫不足が原因。

農民を守るために、政府市場隔離したものの、
残念ながら、農民を助けることにはならず(まー緊急対策で暴落は抑えられたとする評価もないではないが、それでも普通でも1.2万円なのですから、、
逆に卸の買値の高騰を作り出している。
まだ消費者価格に反映はしてないが、やがてどうなるか?
そのうち新米が出てきて、落ち着くと言うことか。

ということは、この価格差、いまのところ、卸が吸収しているということ。
卸経営はさらに逼迫する。
倒産も増えそう。

ここで、課題となるのが、「全農ー卸」の関係。
この両者、社会的には一蓮托生とみられている。
内部を見ると、なかなかそうでもない。
卸間の競争も熾烈。

しかし、政府は、旧計画流通米の世界しか相手にしない。
つまり、かわいいのは、全農だけ。
卸も政府にかわいがってもらいたい心情がどこかにある。だから、全農にも良い顔をせざるを得ない。
その良い現れが、生産調整を米関係者全てで一緒に頑張りましょうと書いた、昨年12月の「合意書」(連判状、踏み絵などいろいろな言い方をされている)。これさらに、各県で作成している。
一体、卸や小売が、そんなことに署名して何の大義名分と、メリットがあるのだろうか?
その結果、最も困ってるのが、この人達。
デメリットの方が多い。
しかし、政府から様々な便宜を頂いてる業界団体としては応じざるを得ない。団体に属する個々の卸や米やには関係ないことなのだが、、。


いまや、旧計画外流通米は、計画米に引けを取らない意義を持っている。価格を最も客観的に示すのも計画外流通米。
もっと胸を張って、主張すればいいのだ。
価格を作るには、川下の方が強いのだから。
全農のカルテル?がおかしいのだ。

また政府は、なかなか治まらない全農の不祥事に業を煮やし、業務改善命令を出したが、なんと、卸との取引をやめろと指導しはじめた。つまり卸は、全農をたぶらかす悪いお友達、、と政府に見られているのだ。
あるいは、単純な卸不要論か?
これは正論か?
トンチンカン?
いつまでも全農べったりの、あるいは全農に面従腹背している卸の自業自得ではあるのだが、、、

つまり政府にとって大事なのは旧計画流通米、と、その担い手の全農、、
他は知らない、よ、ということ。

卸さん、小売さん、、もっと産地に近づいたら、、全農抜きで、農協や農業生産者ともっとつきあったらいい、、。
それが新たな産地形成、、新たな米の世界を作ると思うのですが。


「世界で穀物価格高騰が続くのに、何故日本の米価は下落するのでしょう?」といった単純な質問に政府や農業新聞は応えられないと思います。

現に日本でも米価は上がってるのですが、
そうした情報を情報として発信し得ないのです。
何故情報発信できないのでしょうか?
そりゃーそれをしたら、農家がこぞって作るからでしょうね、、、
そうなるとどうしていけないのでしょうか?

生産調整を強制的にさせようとしてるって言うのに、市場シグナルが、、米価が上がってるよ、、といったら、、皆何で生産調整やるの、、、てなっちゃいます。
米価下落阻止のために生産調整、、、は、、米価下落だから意味のある政策、、米価が上がったら、、生産調整は、意味無くなります、、。
しかし、、お役所と全農は、計画外流通米をこれ以上増やしたくありません。
何故かといえば、、「秩序が乱れるからだ」と言ってますが、、、。
生産量が増えたら、、これ計画外へ流れ、、ますます市場原理になって、、米の価格の乱高下、、、、といったロジックだそうです。
そんなに市場で適正な価格が明らかになるのがいやなんでしょうかね。
要は、自分たちでコントロールしたい、、ということでしょう。
そこには、何千億という利権があるのですから、、。
、、これ政府の「需給調整至上主義」の破綻なのですが、、、






コメント一覧

o
 それはどうもありがとうございます。
 でも今やこのありさま。もう状況が変わってしまいました。
 フィリピンへの援助/輸出が、後の政策転換への遠大な布石(事前の言い訳)にならなければいいのですが。
ikkann
ベンツ五十嵐さん久しぶり、
体調は?
売ってますか?売れてますか?

0さん
今日の「MA米が台風の目になるか?」
いい記事でした。
こうした状況では、生源寺先生のように、、「みんな混同してあたふたとしてるように見える」などという言い方が、大物の言い方なのだと、、妙に感心してしまいました。

真言様
計画米は既に完売ですから、この価格高騰は、自分たちとは無関係のはず。無関係を装い、農家への還元はないよ、、というつもりなのでしょうか?
全国の農協の理事の研修会に出席しますと、懇親会では、すべからく、全農・中央会の問題点羅列です。そこには、改革すべき点がいくつもあるのですが、おしなべて全農不要論です。社会的厚生の為には全農を維持すべきと言う方も投稿してますが、はたしてどうでしょうか?
真言
19年産完売した全農
コメの上げ相場に向かって在庫をなくする商売感覚?。
空売りでも仕掛けるつもりか。
仲間相場が上り情報が農家に浸透したとき、農家は手取り価格との値開きに仰天する。如何なる説明をするか見ものだね。
新米の出回る8月、来米穀年度の先食いも・・・。

公設コメ市場を作りながら官製需給を行う矛盾が終わる可能性がある。
o
だらしないんですよぉ
ちょっと気になったので一言だけ。
「合意書」(踏み絵)にサインした8団体のうち、純粋に「流通」団体と言えるのは卸の全国団体である全米販と小売の全国団体である日米連のみ。他の6団体は全て何かしら「生産」に関与しています。で、純粋な流通2団体のうち、日米連は、その事業の8割以上が補助金で成立していますから論外として、残る全米販は、昔ならともかく今となっては国から一銭ももらってません。ならば、もうちょっと言いたいことを言えばよさそうな気がするのですが…。このへんが「しがらみ」なのでしょうか。
原因は、恐らく意思統一をはかることが難しい点にあるのでしょう。だって売上高にして何百億の企業から何千万の企業までが一緒になってるんですから。そりゃ意見も異なります。よく考えてみたら農協の全国連だって規模の違う単協を相手に無理矢理でも「結集」して要請運動をやってるんですから、今や全米販は全農よりだらしがないとすら言えてしまうかもしれません。
あれ? 一言だけのつもりだったんだけどな。
ベンツ五十嵐
官僚の天下り先の安定した確保にある。
先生、おひさしぶりです
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