今日の一貫

福井農業はもっとスターを作ろう

福井県農業。集落営農が盛んだと言うが、その内容はようとして知れず。

県庁の西山さん、前田さんにご案内いただき、「吉野ホタルノ里ファーム」を訪問。どこか雰囲気が似てると思ったが、上越の旧吉川町だ。典型的中山間地。中山間地のビジネスモデルといえば、遠野市、宮守地区。

「吉野ホタルファーム」の畑さんからいろいろ説明を聞く。
畑さん、なかなかのリーダーという感じ。

18年の3月に設立した法人。当面耕作規模51haでスタート。
契機は基盤整備事業。これも宮守や吉川と一緒。
関係農家数116戸、73haの基盤整備の大半を処理する組合。
51haの農地を処理するが、当面31ha、これがまたすさまじい。
未整備も入るので、31haの筆数は、250筆。特に残りの10haが約200筆という。

肝心なのは、農協が品目横断対応として率先して作ろうとしている集落営農とは似ても似付かない集落営農であるという点。中心となる人は、14人、10a1万円の出資金を募って法人を立ち上げた。51ha分510万円が出資金(資本金)。
ただ、機会施設投資が、1億2720万円というのもすごい事業規模だ。将来60haけいえいだとこのぐらい必要なのか?
全部米を作ったとしても300トンぐらいの規模か。生産調整をするとして、200トンも売ればいいだろう。町の小さい米屋3-4軒と契約すれば売れる規模。しかし、コメをブランド化して、少しづつもっと広く網をかける手もある。

問題は、集約複合部門の導入。
まだ工場長的な経営者。
これが販売やお客を相手にする本来の経営者にいつ発展するのか楽しみだ。

ところで、少々気になったこと。
福井には、農業経営の全国的スターがいない。
何故なのだろうか?
福井全体が、金沢京都の間で埋もれているからと言う、人もいた。
確かに料理などもそんな感じだ。京都や金沢に食べに行く人はいても、逆に来る人はいない。
だからこそ、スターが必要なのでは。


スターは作るもの。酪農山崎さんもいるにはいるが、もっと企業的農家が必要だろう。

何故育たないのだろうか?
中国産が入ってきて、価格が低下して、農家が大変で、豪州とのFTAで農業はさらに大変になる。農家の人は一緒により頑張っていこうと、言ってる人がいた。
価格を高くしないと、というので、どの様にして高くするのですかと聞いてみたが、、、
売れないものをいくら作っても価格は高くはならないのに。
お客の分からない農業を念仏のように唱えても農業は前向きにはならないのに。
頭の使い方が少々違うような気がする、、、このような考えが福井の農業の停滞、ひいてはスターを作らない構造を助長しているような気がする。

早く、こうした価格至上主義から抜け出し、まず売ること、お客を捜し出すことに政策の重点を置いて欲しいもの。
価格は売るための手段というのがマーケテイングの常識。

その点ホタルの里の畑さんはとうの昔に気づいていて「米屋」を紹介することにした。その後「ファームビリッジさんさん」という農家直営の直売所をご紹介いただいたが、結構ユニークなビジネスの仕組みを持っている。こうしたビジネスモデルをもっと大々的に宣伝したらいい。


上越市旧吉川町
遠野市宮前地区のビジネスモデル
遠野市宮前地区浅沼さん
コメ地帯の農業が変わるかも宮城県農政
マーケットイン型の農業
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