と言って冒頭のみなのですが。
古賀忠雄の彫刻は佐賀城内にあります。
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歴史資料館に行った時同時に取材してきました。
モダニズム、特異な作風がもてはやされた時代にナチュラルでリアルで力強い庶民をモチーフに自分の作風を貫いた人です。
20世紀の彫刻というと、どうしても
ラディカルなものばかりに目が行くというか
あまりにも「新しい芸術」を追いすぎて…
いや決して
イサム・ノグチや岡本太郎作品が嫌いというわけではないです!
じゃあ芸術って一体なんだったのか。
見る人とは乖離して行った気はします。
それでどんどん「アート」は発展していったのでしょうが
おかげで幾分「馬鹿は見るな」という世界になっていきました。
専門的なことを学ばないなら見てはならない
哲学書くらい読んでこい
美術館に収蔵されて然るべき
果たしてそういうものなのか…
それで意図というのはどの程度
正確に伝わっているのでしょうか。
(目的という意味では村上隆の美少女フィギュアがよっぽど正解なのでは)
私はもうむしろ最近は
「解読」する類には疲れてしまうので
何となく、けれど湧き上がるようなエネルギーを受けられるとか
側にいて鬱陶しくないものがいいなと思ったりしますが。
それで、古賀さんをどんな風に描くかってまず
有名なエピソードが西郷像お蔵入り事件なので
それを挙げてみました;
調べても「立派」な肩書きがズラリで
しかし権威は漫画を描くにはむしろ邪魔というか
その看板以外を覆い隠してしまうので大変です。
古賀忠雄の作品の抒情性って
きっと日本文学のそれだと思うのです。
きっと「これはこういう意図である」というのをゴリゴリ押しつけたりしない
でも、「人間とは何か」に立ち戻って
(いわばもっと落ち着いて;)
奇抜ではないが、自分で感じたリアルを求めた人かなと思います。
こういう作品を
ちゃんと描けるのか…もっと勉強しつつ、取材しつつになると思います。
シリーズの漫画と合わせてちょこちょこ描いていくと思います;