先日、VOiCEというVR同人誌即売会スペース(まだベータ版のようですが)
で、アンジェリークのオンリーイベントが開催されました。
「アンジェリーク」はもう25年を超える長いジャンルです。
描き手読み手共に、それなりに大人になってまいりました。
女性は大人になると、色々と事情を抱えてしまいます。
家庭、仕事、行きたいけどそんなに簡単に即売会には行けなくなった方も多いかと思います。
一方で、家庭が一段落するとまた即売会に戻る方も多いです。
というのは、同人誌即売会は米沢コミケ、あるいはコミティアが
最初の目指していたように「漫画を通じたコミュニティ」の役目も果たしています。
ネットで売り買いするだけでなく「交流」があるのは
文化的意義を持つ部分ではないかと思います。
自己表現をする方だけでなく、読者やスタッフすべて含めて
一つの世界であるという考え方です。
ところが、コミケはちょっとした問題を抱えてしまいました。
「新型コロナ」です。
これは、ウィルス蔓延で開催ができないというだけでなく
いろんなところに禍根を残しました。
例えば、入場がフリーではなくチケット制になったこと。
「誰でも自由に参加」できるわけではなくなり
Twitterから聞こえてきたのは
ますますこれで、「あらかじめ決めたサークル」になり、回ってくれなくなる
新規参入にはハードルが高くなるという感じです。
それとは別に、私が気になったのは
このコミケ開催について、自民党の参議院議員さんに
多大なるご助力をいただいた…
そこは感謝しています。自民党議員さんありがとう…とは思いますが
その文脈のまま「オタクは選挙に行こう」とつなげてしまうと
これは「オタクは自民党に投票しよう」
「その感謝を表せないなら仲間ではない…」
そんな風に誤解されるのではないでしょうか?というところです。
(もちろん、深読みしすぎかもしれません。
投票には行くべきですが、どこの誰に投票するかは
誘導したり強制するものであってはならないと思います)
「そんな事言っても仕方ないだろう、今回は本当に政治家のおかげ」
それもわかります…。だから感謝はします。
権力が無い限り大きなイベントを開催はできなかった。
…と、思ってしまうくらいに
「コミケ」は大きくなりました。なりすぎたのかもしれません。
コミケ100を迎えます。
同時に健康面や旅費を考えると「いつまでリアル即売会に出れるかな」とも思ってます。
すごく好きだったサークルさんが、地方にいて限界を感じて
「Pixivのみになります」とオフ参加を辞めてしまわれたり
「コミケは当落があるから」と小説サークルさんとの間に
なんだか軋轢みたいなものを感じたり。
そうそう、冬コミでは3箱の段ボールを
ヒイヒイ言いながらゆりかもめで運んでる(宅配代バカにならん)サークルとか
「物理」「場所」「体力」
それが、オフの魅力でもあるといえばそうですが…。
しかし、「新型コロナ」は新しい方向でのヒントも与えてくれました。
ピクトスクエアは盛況でした。
ただちょっとサーバやグラフィックの問題、ずっといなくちゃならないの?
という問題がありましたが
1年経過して、ステイに関しては「コアタイム」を作って回避
グラフィックもいよいよ充実してきて、
Pixiv開催のNEOKET,
ComicVketなど身近になってきています。
VRでないなら、赤ブーやメロンブックスもあり
迷うところです…。
そんな中で今注目しているのが
です。
(ここの開催希望に「歴史創作」で投票してきました…)
VR即売会が普及すれば、地方民はクソ高い交通費から解放されます。
大阪ー東京で一泊してどう頑張ってもイベント参加費含めて1回5万です。
同じように漫画を描きたくても、交流したくても
何度もイベントに出れる都民との間には経済的な格差が開きすぎます。
特に、子育て中のお母さんらだと、そんな時間もお金もあるわけがない。
オタクを卒業したいのでなくても「諦め」ざるを得ないのではないでしょうか?
でもね、人生に
一期一会の出会いや、趣味や、そういうものは必要です。
諦めなくて良いならば
そこにあるのが「可能性」でなくてなんだろう?
私はずっと今後も漫画は(なんらかの形で)
続けてやるんだと決めてます。
誰かと繋がりたいし。繋げたい。
まあそんなわけで
今後VRはチャレンジするしかないなというところです!
「どのくらいチャットで交流可能か」は鍵かなあ。