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阪神さくら満開お花見ポタ

2016年04月03日 | 兵庫県内サイクリング
2日(土)は週間予報が変わり桜日和になりました。
阪神間の桜の名所は夙川や芦屋川一帯を中心に皆さんが訪れますが、そこは自転車乗りの特権で色々な場所へ移動できます。
今回も何度も訪れている場所ですが少しだけ古い歴史場所や近代の阪神間モダニズムを絡めたサクラお花見にしました。

最初に訪れて場所は岡本南公園(桜守公園)です。阪急神戸線の岡本駅から西北西へ。


水上強の小説桜守」のモデルとなった笹部新太郎氏の邸宅跡。


閑静な住宅地にあり、ゆったりお花見には最高の空間です。


笹部桜(写真)は霞桜と里桜と交配種させた品種で、少し濃いピンク色で花弁も8枚~あり上品で見惚れてしまうほどです。他にもオカモトザクラ(桜守桜)と名ずれられた交配種の10種があります。


岡本の狭い路地を走っていると古民家先にパッと満開の桜木です。この時期ならわで気付く筈もない場所での桜との遭遇です♪


ここは仲ノ池緑地です。(岩園保育所の近くに位置します)。


仲ノ池緑地から北へ走るとここは岩園隧道の上です。昨日の雨風で景色が綺麗に見えます(左に苦楽園中、西宮北高と中央には甲陽学高、それに甲山)。


3日前の時に気になっていた八十塚古墳群を探しに岩園天神社(岩ヶ平天神社)へ。


神社裏の森の中に八十塚古墳群を見つけました。(六世紀後半に造られたもの)


岩園天神社(岩ヶ平天神社)の北側が六麓荘町交差点です。


3日前は全然開花していなかった枝垂れ桜がご覧の通りです。


この交差点から普段は日の出坂へと走るのですが・・今日は直進します。


この橋が八十塚橋です。欄干が凝っていますね。


小高い高塚町から(高塚山には古墳があるそうです)阪急神戸沿線を走ること、ここは夙川カトリック教会です。


教会の裏側に桜があります。


阪急夙川駅から乗客がゾロゾロ。ここは大井手橋の上からです。


大井手橋の東側に水車(酒造米の精白)が設置されています。


上流の獅子ヶ口から北名次大井手まで水車小屋が江戸後期から明治中期にかけてたくさんあったそうです。
ここも灘目なので住吉川同様に水車が盛んだったようですね。


阪急夙川は人も多く上流の阪急苦楽園口の北名次町か阪神香櫨園の上葭原町の方がお薦めです。


今は穴場と言うより人気があるニテコ池の満地谷越水浄水場の桜へ。

ニテコ池の一番南側から甲山が眺望できます。


中央のニテコ池から。
ニテコ池の由来は西宮神社の大練塀をここから調達したそうで人々が「ネッテコイ」との掛け声からこの名になったとか。


これが西宮神社の大練塀(国指定重要文化財)です。以前にも載せましたが今回も途中に立ち寄ってみました。


話しは前後しますがニテコ池周辺は桜が似合うと同時に、皆さんご存知の野坂昭如氏の「火垂るの墓」の舞台(一番南の池辺り)。


ニテコ池の北西には名次神社があります。




ここが満池谷の越水浄水場です。入り口まで続く桜だけでも十分です。


敷地内の桜に圧倒されながら・・


天気も良く気温も良く、全て二重丸でした。


場内の桜は大正13年に水道創設を記念して、100本余りを桜の研究家である笹部新太郎氏の指導で苗木が植えられたそうです。
現在も当時の古木があるようです。


約200本の桜の中で22種120本が見頃です。


管理本館の屋上は土日公開されていたので行ってみました。


屋上から見る桜に山裾は方角的に岡本の金鳥山みたいに思えます。


まるで密林のようでした。


この桜は大正13年に植樹された江戸彼岸桜で越水浄水場のシンボルとされています。


ニテコ池を南へ走ります。向うに見えるのがパナソニック創設者の邸宅です。


ニテコ池の南に位置する桜谷町にある大社小学校です。瓦屋根が珍しいですね。


大社小学校の南東側には・・


越水城があった場所なんです。


お昼を若松町で済ませてもう一度ニテコ池東にある廣田神社へ。


通りすがることはよくありますが境内へ入るのは初めてでした。


阪神タイガース御用達の拝殿です。
西宮神社は廣田神社の摂社に過ぎなかったとか?・・奈良・平安時代から皇室、公卿、武家から信仰のあつい廣田神社だったそうで、タイガースもすがる気持ちが理解できました♪


境内はコバノミツバツツジの群生(2万株)があることを知りました。


みたらし通り広田神社前交差点から見える桜に驚きます。


御手洗川(東川)と新池に挟まれた土手が凄い桜並木になっています。


御手洗川から高い所の新池。


新池はぐるりと1周することができます。




市西宮高グランド寄りには桟橋があり池の様子が窺えます。



上流は甲山大師につながる御手洗川筋を伝って南へ下って走ります。
JR西宮駅から西宮市上下水道局前にある兵庫県武庫郡役所跡の碑がありました。


西宮神社周辺で人形まわし発祥の地と言われる傀儡師(くぐつし)の碑を探したのですが探し出せませんでした。帰ってから場所が確認できたので次回にします。
この大練塀がニテコ池より運ばれてきた泥土です。これが為に掘られて池化した訳です。


今津方面へ走る途中の久保町にある宮水発祥之地の記念碑。
この一帯(200m四方)にしか得られない貴重な宮水(黄金の霊水)は灘五郷にとって日本一の銘酒になる基盤となった訳です。


魚崎は櫻正宗山邑太左衛門(ヨドコウ迎賓館で知られる山邑別邸)が宮水の効用を発見しました。それ以降どこの酒造も宮水の注文が殺到したそうです。(写真は菊正宗の宮水井戸)


山邑太左衛門は魚崎と西宮に酒造をもっていたので比較研究されたのです。(同じ製法でも西宮で作る方が味が良くて、秋口になると酒の味が落ちる魚崎に比べ西宮の方は味がいっそう良くなる「いわゆる秋晴れ」になった事を不思議におもった事が発見のもと)。
銘酒と言われる灘の酒も江戸中期からで江戸初期は丹波の酒(丹醸)が主流(兵庫では)だったんですよ。


次は灘三郷時代に一番大きかった今津郷へ。今でもこよなく愛するワンカップ大関の今津出在家町です。
大きな大関看板の北に位置する今津二葉町六角堂です。


今津小学校の敷地内にあります。


この通りは普段走る道ですがじっくり観察したのは初めてです。(サクラ開花時期を待っていました)。


明治15年(今年で134年)に建てられた六角堂は西洋風の木造校舎で、戦時中の空襲や21年前の阪神大震災にも崩壊を免れたのです。


柵があるので見づらいですが「距離測定元標」と刻まれた石碑が庭にあります。
側面にも細かい字が刻まれていますが分かりません。


ここからは帰路になります。
六角堂筋は酒蔵通りと言われ夙川オアシスロードまで続きます。
たくさんの花見客です。


酒蔵通りから南へ歩きます。


酒蔵通りから最初の翠橋(みどりはし)、海岸に向かって撮影。


ここの方が落ち着いた花見ができますね。


あおやま菓匠香櫨園店で団子を買って花見をした後、
やっと探し中てた金津山古墳で打出天神社の南東位置にありました。


同じく打出天神社西側に位置する打出小槌町の芦屋市立図書館(打出分室)です。
前回紹介した旧松山家住宅松濤館」(しょうとうかん)の南側です。


ここは芦屋の茶屋之町筋です。(2号線北向き)


同じく鳴尾御影線南向きです。


芦屋川の公光橋(きんみつはし)東側の税務署横の芦屋カトリック教会です。


マリア様も桜の花にはご満悦の事でしょうね。


最後は鳴尾御影線の青少年センター前の交差点。


今日はこれで終わりですがまだまだ花見は始まったばかりです。


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