因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

「下北沢ウェーブ2018」 より東京夜光『裸足の思い出』

2018-02-10 | 舞台
*下北沢演劇祭の若手支援企画「下北沢ウェーブ2018」 川名幸宏(1,2,3)作・演出 公式サイトはこちら 下北沢/小劇場楽園 11日で終了  大学時代から演劇活動を続け、紆余曲折を経てあらたに新しい劇団を旗揚げした最初の公演である。川名幸宏演出のこれまでの舞台についての記事を読み返すと、あともう少し、もっとこうすれば…といった記述が少なくない。今回の舞台は、それらのほとんどをクリアするものであり . . . 本文を読む
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鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』

2018-02-10 | 舞台
*高木登作(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15)マキタカズオミ(elePHANTMoon)(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11)演出 公式サイトはこちら コフレリオ新宿シアター 13日で終了。  デートレイプ・ドラッグを使って、知人の中学生の娘にいかがわしい行為をしていた男性の新聞記事を読んだ。彼は同じような嗜好の男性たちとネットを通じて情報を交換 . . . 本文を読む
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唐組×東京乾電池コラボ公演 『嗤うカナブン』

2018-02-09 | 舞台
*川村毅作 柄本明演出  公式サイトは こちら 下北沢/ザ・スズナリ 14日まで 唐組の久保井研、辻孝彦、稲荷卓央、東京乾電池の谷川昭一朗、戸辺俊介、伊東潤が共演、演出は東京乾電池座長の柄本明とは、その濃厚なること強烈なること夢のような座組で、想像するだけでぞくぞくする。考えてみると、唐組のお三方は紅テントの立ち姿の印象が強い。久保井研は庭劇団ペニノ公演を一度見たことがあるが、ホームグラウンドのテ . . . 本文を読む
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green flowers vol.19 『かんかんじいちゃん』

2018-02-08 | 舞台
*イトキチ作 内藤裕子演出 公式サイトはこちら 第28回下北沢演劇祭参加作品 下北沢/シアター711 12日で終了 座付作家イトキチによる冠婚葬祭シリーズ(「そう、みじかよ」(未見。残念!)、2014年『こんこんと、』、2015年『さい、なげられて』 )第4弾にして最終章のテーマは「冠」。 昔からある町の銭湯「福の湯」が舞台である。孫たちから「かんかんじいちゃん」と呼ばれている先代は高齢で臥せって . . . 本文を読む
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シス・カンパニー公演『近松心中物語』

2018-02-07 | 舞台
*秋元松代(Wikipedia)作 いのうえひでのり演出 公式サイトはこちら 新国立劇場中劇場 2月18日まで  本作の初演(1979年)から今日までの経緯は、公演パンフレット扉のページに詳しい。蜷川幸雄演出作品としての書き下ろしであり、「近松の心中物を新しい観点から劇化したい」という東宝の依頼を受け、まずは秋元自身が最も好きだという『冥途の飛脚』を選び、遊女梅川と商家の養子忠兵衛の悲恋を縦糸と . . . 本文を読む
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