大千軒岳・知内川コース前編2014・6・22
北海道最南端 標高1071.6m大千軒岳
花の名山として登山者に人気のある山です
登山記録を11回連載で紹介します
私の記録は登山されない方が登った気分になればと思い
デジカメ写真を多くして発信をしています
登山口はいくつかありますが
今回は福島町奥二股沢に登山口のある
知内川コースを選びました
登山口のある千軒地区は
そばの特産品で地域起こしをがんばっています
千軒そば
駐車場は国道から約6.5kmにあります
しばし舗装道路ですが すぐにダートに変わります
私は軽四輪車でしたが 不都合なことはゼロでした
道路切り替えで造られたばかりの林道ですが
土砂崩れが心配なように 私には見えました
今年も林道は あちこちで崩壊していることを耳にします
大千軒岳の毎年利用している新道コースの道も
崩壊で通行止め中です
この林道は6月1日に通行止めが解除になりました
山仲間の先輩が引率するグループ出発
AM 6:40
登山口で天を仰ぐと 緑と空色が美しい
設置されたばかりのトイレ
水の出る ありがたい施設です
今回は 福島町の散歩集団・青い山脈主催の
「保護啓発登山会」に参加させてもらい 登ります
写真左・清水和男さんはの80歳
会長さんを発足以来25年間されているというから
会員の信頼が厚いのでしょう
いざ行かん 出発
AM 7:20
木漏れ日の光景や清流の流れに魅かれながら前進
川沿いの道を 登ったり下りたり
この繰り返しが 始まり始まり
会長さんは 山野草にも野鳥にも詳しい
解説を聞きながらの登山 いいね
矢車草の葉を眺めながら 解説
何回も出合った そして その度にパチリ
サイハイラン
高捲を繰り返す登山道は
大雨などで道が変わることがあるという
千軒岳を長きに亘って守られている会長さんは
いろんなことに詳しく 勉強になりました
川の流れのメロディーを耳にしながら 緑の中を前進
AM 7:35
夏山ガイドによれば 標高差は840m
登り4時間 下り2時間30分
AM 7:40
しばらく間 知内川に沿って進みますが
高捲きの連続で 気疲れする道です
高捲きとミックスして平坦な道も多いので
足休めにちょうど好しです
川と高低差のある部分は 慎重前進
普段は水嵩が少ないが
大雨が降ると増水が一気なのでしょう
青い山脈・清水会長さんのお話では
要所要所で説明をするので ゆっくり登山になります
夏山ガイドでは登り4時間ですが 5~6時間かけて登ります
今は陽の落ちるのが遅いので 十分日帰り可能です
熊五郎さんではなさそう
石の上をトイレに利用している動物は … ???
忘れ物 それとも 落し物だろうか
裸足で下山したのだろうか???
AM 7:52
高捲きする道は狭く 気を抜かれない
今日の登山は すべて自己責任ですよ
会長さんの注意が脳裏をかすめ 慎重に前進
倒木した太い杉と苔の色彩は
絵を観賞している気分にさせられます
差し込もうとする太陽の光とそれを防ぐ葉っぱが作る影は
新芸術の世界を感じさせてくれます
いいね 一服の赤
この日 沢の中は無風
数え切れない広葉樹の葉が日除け傘となり
快適に歩けました
高捲きする道は幅がせまく 崩落も頻繁に起こるよう
このためルートが時々変更されるらしい
登山道の手入れが良くされていて 感心至極でした
AM 8:30
AM 8:32
木漏れ日を頼りに咲くサイハイラン
咲こうとする懸命な努力が伝わってきます
うっそうとした森の中は 葉っぱのお蔭で涼しい
日当たりにでると 広葉樹の葉のありがたさがわかります
広い川原・到着
AM 8:42
水嵩が少なく 簡単に渡れました
裸足で渡渉を覚悟してきたので もうけもの
渡渉場所はまちまちのようで
登山道本線へは道がいくつもありそう
沢水は 清流
新緑が水面を飾り 光景を彩る
川沿いの道を歩くと
普段のストレッチが大事なことを感じます
それに バランス感覚を磨く鍛錬もそうです
わかってはいるが・・・問題は継続
AM 9:18
この登山道は
沢と森の光景が楽しめるので 好きになりそう
でも きついアップダウンも多く
年老いてからは無理しないほうがよさそう
少しの時間立ち止り
滝音が奏でるメロディーを聞くのも好い
足休めにもなります
流れる水は少ないが
ひとたび大雨がくれば 大暴れの激流になるのでしょう
石崎越の沢
AM 9:34
標識は歩く目安となるので 私は助かります
展望が開けそう
AM 9:50
登り下りが多く 体力が必要
登山しているという雰囲気にさせてくれる
AM 9:50
こういうタフな道 私は転倒注意に気をつけてます
疲れてくると 知らず知らず 足が高く上がらなくなります
金山番所 白い十字架が目印
AM 9:57
寛永16年 夏
106人のクリスチャンが殉教死を遂げた
毎年7月最終日曜日 ここで追悼ミサが行われるそう
サンカヨウ 色づく
AM 10:23
千軒銀座
開花し始めたばかり
里の山では
この花が咲いたらタケノコ収穫時期という言い伝えがあります
タケノコ採りはとっくに終わったので
ここは雪が多くて開花が遅れているのでしょう
ようやく山頂方向へ登り始めます
ツツジの赤は 一服の清涼剤
AM 9:50
自己判断 今日の体調を考え ここで戻る決断
会長さんがサポートして下りるので 一同安心
何回も登っているらしく この先の急登を考えてのこと
先輩の心得に 感服しました
私ならガンバレガンバレの励ましを受けると
無理しそう ・・・ 反省
急登は続く
AM 10:43
この登山道は 足腰を鍛えなければダメなことが分かります
松前町から山道を車で30kmの所に
新道コース登山口があります
そちらだと 1時間20分ほどで山頂に着きます
高齢そして足腰が弱ったら そっちから登るのが良さそう
恋愛? 合体できそうでできない
樹種が違うと無理なのでしょう
また 追い越されます
足の速い登山者の多いこと 多いこと
休み台 到着
下山者から情報ゲット
残念 「花は終わってましたよ」 ガックリ
虫 食欲あるなあ
頭いいね うまい場所に居座っている
AM 11:26
振り返る 函館山方向
前千軒岳方向
気象が厳しいことを ポツンポツンの木々が教える
AM 11:40
まもなく ガンバレ岩
このあたりも 登りがきつい
AM 11:43
シラネアオイ
千軒平には白い花などの群生地があります
今回は終わったようなので またの楽しみにします
ガンバレ岩
振り返る 函館山方向
登り始めてから4時間半を超えた
登りもきついが 疲れが出て当たり前ですね
PM 12:00
情報通りの光景です
花が咲き終わっている
花の開花は2週間ほど早かったよう
千軒平で寛ぐ登山者が見えてきた
この辺り シラネアオイの咲く時期は
一面花に包みこまれます
ステンレスの白い十字架は 千軒平のシンボル
前方が江良岳 その奥が大千軒岳
いつもの年ならお花畑が満開です
今年は殺風景です 残念
千軒平のバックは 手前・中千軒岳 奥が前千軒岳
咲き誇る時節は
前進する足が花に見惚れて止まります
今日は超特急の速度
急がねば ガスが被う
でも急登なので 無理は禁物
熊が見えたという斜面
PM 12:22