月山2016年10月13日
行雲流水 信仰の山・月山
10月12日 会津駒ヶ岳を下山後 明日の登山予定・出羽三山主峰・標高1984m月山8合目登山口に向かった
8合目登山口駐車場に車中泊する予定でしたが 思っていた以上に時間消費
ナビで距離短縮選定しても距離は250kmを超えていた
登山後の夜間運転は慎むようにしている
やむなく 道の駅・月山で夜を明かしました
翌朝登山口に向かいました
分かりやすい道ですが 夜道だと・・・・手前宿泊は正解でした
月山8合目登山口は 2時間で山頂へ行けるという
連日登山の時は こういう楽そうなコースは大助かりです
ところが途中から天気が雪空に一変
写真の辺りは 強風で体を屈めて前進しなければならない悪天候でした
山の天候は油断できないことを思い知らされました
もしもの時に備えての防寒対応してたので ホッ ました
月山登山道のボランティア整備をされてる方に 「明日は鳥海山に登りたいのですが」と尋ねると・・・・・
「明日は登るのを止めなさい」でした
一面雪で冬山になっているので危ない という教示でした
日本海に裾野を持つ独立峰の天気は 想像以上に厳しいらしい
それに今年の遭難捜索ヘリの出動は10回を超えた怖い山だそう
教示を受け 鳥海山を止め 太平洋側の早池峰を目指すことにしました
プロのアドバイスを受けられ でした
明日から写真記録を10回連載で紹介します
過去記事 霊感登山・月山
10月13日 山形県・出羽三山の主峰「月山(がっさん)」に登った
登山口は紅葉映える登山日和なので 張り切って出発しました
ところが途中から小雨になり 更に雪も舞い散る天候に変わりました
標高が少し上がると「こんなに違うのか」 と思い知らされました
そんな中 私たちの先を行く登山者の足跡がありました
こんな天候の時 どんな方が一人で登ってるのか 出会いが楽しみになります
山頂すぐそこで 先行者が下りてきました
新潟県から来られたそうで 「これで安心しました」が挨拶言葉でした
一周忌の供養のため山岳信仰の山・月山の神社に来たという
続けて 青森県の恐山で供養をしてやりたかったが 遠すぎるので月山にしたそう
私は奥様の供養だと思ってお話を聞いてましたが 早合点でした
44歳で亡くなった息子さんの供養だという
律儀な心温まるお話に 寒さも吹っ飛んじゃいました
1年間仕事も手に付かず悲しむ毎日だったという
月山神社に手を合わせ 思いっきり涙を流したら 吹っ切れたそう
見ず知らずの私に 「これで明日からの仕事 頑張れます」 と話してくれました
この一年間 つらい辛い日々を過ごしたのでしょう
若い頃登山を楽しんでいたので この天候でも苦にならず登れたという
息子さん思いの親父さんのお話は 私の教訓にもなりました
霊感登山 黙して語らずの山ですが 人間に励ましも与えてくれるんですね
山での出会いによる語らいは 私にもいろんな教示を与えてくれます
歳を考えると 今更と思うのですが・・・・・
「人間 死ぬまで 勉強」 この言葉が脳裏を過ぎります