更新は 私が「元気で自遊人」している写真記録の便りです
山を歩き回る日が多く訪問が無理な時節となりました
ゴメンナサイネ
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田舎都会からの便り
行雲流水 江差姥神大神宮渡御祭①2023
北海道北斗市から「ふるさと&道南情報」を発信しています
北海道江差町 江差追分全国大会開催で知名度全国区
かつて ニシン漁で栄華を誇った町です
毎年 栄華時代を伝える江差姥神大神宮渡御祭が行われています
今年も8月9日から8月11日まで開催されます
興味のある方は2023の写真記録をご覧下さい
北海道江差町 姥神大神宮渡御祭(8月9日~11日)
北海道最古の祭りとされる由緒ある行事です
お祭り大好き人間の私・・・来る年も来る年も見物させてもらってます
ところが祭典もコロナ様の影響を受けた・・・山車13台巡行は4年振りの復活だそう
8月11日に上町巡行を見物しました
興味のある方は写真記録をご覧下さい
説明は省略です
新聞記事を読むと いろんな立場の人が「苦労」されての「祭行」だったことが伝わってきます
憲法との関りもあり 行政の立ち位置の難しさも感じます
江差の伝統行事が末永く継続・・・天に祈願
北海道新聞2023年8月16日朝刊記事・・・転載
北海道三大祭りのひとつ 姥神(うばがみ)大神宮渡御祭
豪華な山車13台が昼夜練り歩く
8月9~11日の様子を紹介します
北海道江差町は人口9000人チョット かつてはニシン漁で栄えた
「江差追分」が有名
追分の音譜は 古代文字のようで
喉で声を転がすような独特な雰囲気を感じさせます
北陸地方の下級武士や家督を継げない人々が
蝦夷地に大成の夢見て 北前船でやってきた
夢にまで見た蝦夷地だが 期待と不安が交差
その心情を唄った「江差追分」は 哀愁のメロディーを奏でる
「あれが蝦夷地のやまかいな」
370年の歴史を重ねる祭りは 姥神大神宮が主宰神
塩を撒いて祭神の道を清めます
サンダルが笑いを誘う
北海道最古祭りは 格調高く威厳
猿田彦行列
小京都を思わせるような行列です
街並み整備で蘇った古民家に 氏子役員さんのいでたちはマッチ
初穂料
祭りは8月9日から11日までの3日間
若者の担ぐ神輿は 威勢が良く祭りを盛り上げる
初日に山車の「魂入れ」が行われる
370年ほど前に江差の人々が
ニシン大漁を神に報告し感謝したのが祭りの始まりだそう
祭りに関わる老若男女や見物客と
街並み整備された古民家との光景も風情がある
街並みの距離は 約1.1km
平成16年11月に完成した街は
歴史散歩ができるよう いろんな工夫と知恵が積み込まれている
街を整備することには 賛否両論対立というのが世の常
住民の理解を得ての整備は意義がある
築160年ほどの回船問屋 横山家
京の雰囲気を感じさせる鰊御殿などは保存されている
古い建物に 当時の服装は似合う
祭りがあるから語り継がれる生活の様式です
江差の夏は暑い
この祭りが終ると まもなく秋風が吹き始める
街並みから電気と電話の柱が消えている
電線が無いと 背丈のある山車は動きやすいという
歩道に敷かれている御影石は中国産だという
中国産は 経費節減の孝行者なのでしょう
日本の風情ある歴街整備再現が
中国産のお世話になっていることに驚くと同時に 残念な気もする
由緒ある山車13台は 家々を回りご祝儀を頂く
喪中の家は 玄関に断りの貼紙がある
姥神大神宮の前にある回船問屋「横山家」
築160年ほどの建物は 京風建築で総檜造り
山車の出発地でもあり 横山家は高見の見物ができる一等地
釘使用ゼロ
初代が1786年回船問屋を始め
現在8代目が生活しながら守っている
繁栄した時代の生活用品が展示され 歴史を語り継いでいる
歴史的建造物を守り継ぐことは 物心ともに大変そう
切り声
漁師街の4つの山だけが 繁盛と安泰を祝う「切り声」を披露する
海の男の勇壮な伝統行事
ウナギの寝床形の細長い建物は
入口から帳場・居間・横座そして倉が4つ続く大きな建物です
天井が高く 豪快な切り声がマッチする
切り声へのご祝儀の包みは重そうに見える
当主の出費も大きそう
伝統ある建造物での切り声は 威厳高く 絵になる
飲み放題 ふるまい酒
10日 山車が全員集合し祭り囃子のコンクールが開かれた
お囃子担当は小中学生
13地域の子供たちが日頃の練習成果を競う
笛は 心の中で太鼓を叩きながら吹くことだそう
笛を吹くことができるのは 太鼓を経験したものだけ
太鼓の担当は小学3~4年生
この役は 引き手を経験したものができるという
総責任者は「頭取」と呼ぶ 銀行のようですね
名誉ある職につくことのできる条件は
祭りに小さい頃から関わり 祭りを熟知している人だそう
社会的地位は 関係な~~し
山車出発前に頭取が円陣を組み 気合を入れた
「ヨーイ ヨーオイ」 「エンヤ エンヤ」
子供たちの太鼓や笛の奏者は
この「引き手」を経験してからできるルールになっている
「引き手」予備軍
携帯電話は祭りでも手放せない必需品
真夏の昼夜3日間にわたる山車行列は体力勝負
祭りが終ると疲れがドドドッとでそう
当時の服装は格好いいねえ
「出船三千 入船三千 江差の5月は江戸にもない」
5月は ニシンが押し寄せ 一年の華
繁栄 繁盛 この二文字だけの時代もあったのでしょう
引き手の先頭は 頭取を始めとする役員
この方々が 小さい頃から祭りに参加して体で祭りを覚え
後世に語り継いでいく
今年の江差は猛暑襲来
大人は 夜はご祝儀のお酒に浸かるので
体力がなければ3日間はもたない
伝統建造物と服装は ピッタリマッチ
この祭りは 繁栄した時代の服装と着こなしも楽しめる
出稼ぎのヤン衆で賑わった時代は
引き手は余るほどいたのでしょうが
今は人口減が響き 集めるのが大変そう
暑さの中のふるまい酒は元気回復効果に一番
木陰にいるのは審査員
暑い暑い 暑い時は腰掛けて休むのが一番
少し引いては 休む そして水分補給
ひんぱんな繰り返しに 体もビックリしていることでしょう
祭りは気張らず 長~~く継続が大事のよう
ニシンで賑わった時代の伝統建築物
祭りの日は 服装とマッチして映える