京都観光といえば、バスの有効利用がポイントになってきます。
遠方まで行くのでしたらレンタカーもいいですが、市内観光であれば、フットワークの軽いバスが便利。観光先の駐車場が満車で拝観時間より待ち時間の方がかかったり、短時間駐車だというのにえらい金額を取られたり、大型バスのアグレッシブな動きと慣れない観光客の運転にハラハラしたり、大通りから外れれば細い道が網の目のように続き、狭い曲がり道に泣きそうになったり、観光客の歩くルートに車で突っ込んでしまって戻るに戻れなくなったり。誰もが一度は経験する京都ドライブの恐怖体験、キョウト、レンタカー、コワい・・・。
それからすると、バス旅は、安心安全。一日券を買って観光地の近くまでのルートを探すのも楽しみの一つにもなりますし、地下鉄と嵐電を組み合わせれば、概ね観光地は網羅できるのも助かります。ただ、バス便が多すぎる難点もありまして、〇〇系統が沢山ありすぎて、乗ったら違うところに連れて行かれたり、焦って降りたら知らない場所だったり、一日券の区間を過ぎていて「別料金ですよ」と運転手さんに言われてアタフタしたりするのも・・・まぁよくある話です。
そんな京都バス旅の中でも、忘れもしない思い出としては、忘れ物をしてしまったこと。
目いっぱい時間を使って観光しようと早朝から出掛けるような慣れないことをしたためか、せっせとバスで渡り歩いている途中で気付いたトンデモ事態・・・カメラがありません。カメラケースに中身無し。バスに乗る前まであったことは認識していましたので、バス車内に置き忘れてしまったようです。
下車して時間も空かずに気が付いたため、バスはまだ視界にありました。しかも信号待ち。これは、もしかして、走って追いつくかもと追いかけてみましたが・・・流石にそこまでの脚力はなく、バスは交差点を曲がり視界の外に消えていきました。あ。もしかすると、降りた時に落ちたのかもと、再びバス停まで戻りましたが、そこでも見つからず、どうしたものかと呆然とするのでした。
財布やスマホ程の緊急事態ではないですが、カメラ自体や撮った写真が無くなるのは致し方ないとしても、写真や位置データを使われるのは、少々怖いです。
とりあえず、紛失物の問い合わせ先を検索です。最初、市バスのホームページから探してみましたが見つからず、検索をするとすぐに発見。やはり今は、検索からなのですね。市バスは担当系統によって営業所が分かれているらしく、乗っていたバスの系統を・・・って、どれでしたっけ? (死滅しそうな意味での)灰色の脳細胞を駆使して確認すると問い合わせ先が判明。早速電話しようとするも、市外局番が書いていない・・・市民向けなので言わずがなかもしれませんが地味に困りました (京都は075です)。
そんなこんなで、ようやく電話。休日でも受け付けて下さって有り難い限りです。
カメラを紛失したこととバス便を伝えましたが、当然まだ未発見。探してみますので、2時間位時間をおいて、また電話してくださいと言われました。その時に地味にショックだったのは、カメラの機種名はともかくメーカー名すら思い出せなかったこと。自分の頭が本当に心配になりました。パニックとなって、とりあえずまずは電話してと考えてしまいますが、要領良く話せませんから、まずはきちんと状況を整理することが重要です。
「バ、バスの車内に携帯・・・ではなくてカメラを忘れてしまいまして、今、〇〇バス停にいるのですが〇〇系統のバスに乗っていまして、え? 行き先? ええっと・・・どっちから来たかですか? ええっと・・・」
・・・これでは、ダメですね。
最終的にカメラは発見されましたが、このモヤッとした状態のまま楽しく観光をするのも難しく、凪のテンションで散歩する程度となりました。まぁ、ガツガツするような慣れない観光はしないようにとの思し召しなのかなぁと思ったりしたのでした。
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