奥塩原新湯温泉「むじなの湯」

週末に　予定がないと　雨予報

最近どうにもそんな事が続いています。といって、雨予報だと思って身構えると、今日のような良い天気になってしまったりと、どうも天候とシンクロ出来なくて困ってます。そんな週末の午後の過ごし方を考えていたのですが、たまにはドライブでもしようかと思い立ったのでした。
山の方は雨でしたのでスキー渋滞も少なかろうと、東北道を羽生から乗り込んで、残り少ないと噂の1000円の恩恵を受けながら北にひた走り。とはいえ、目的がないとつまらないですから、普段の疲れや体調の不備を改善するために温泉を目指すこととなりました。最初は、『渋川・伊香保温泉』にしようと決めたのですが、佐野ＳＡで佐野ラーメンを食べながら地図を確認していると、それは関越道側であることを知り（・・・気付けって）、目的地を変更することを余儀なくされました。それならば、鬼怒川温泉にしようかと向かっていたところ、途中でドライブに火がついてしまい、雪で煙る日塩ラインをひた走り塩原温泉に来ていたのでした。



立ち寄りといえば、何といっても『ゑびすや』
日塩ラインからも近いですし、塩原元湯は、泉質が最高です



・・・まぁ、午後から出発して間に合うわけありません



となれば、予定変更。久しぶりに塩原新湯にやってきました
ベタなチョイスですが、今日は人も少なそうなので『むじなの湯』を選択


と、やって来てみれば、丁度宿泊の団体さんが入るところのようです
重ね重ねついてないです


案の定、狭い湯船に５人も入っているではありませんか。洗い場はありませんので、脱いでしまったのですから、自分も混ぜてもらうことになりました。６人が恐らくこの湯船の定員だろうと思われるほど、３人ずつ２列にきちんと並んで入ることになりましたが、どうにも落ち着きません。
一緒に入っている皆さんは、旅行仲間の方のようで、このあたりの常連さんらしく、なかなか面白い温泉話が飛び出します。

まず、先に入った人が水で薄めすぎていた事が気に入らないようで、皆んなで湯船のお湯を書き出し始めます。
源泉は、確か女湯の方だったよな。あぁ、３つほど出ているんだけど、湯量が少ないんだよな。こちらのお湯が無くなれば自然とこっちに、熱いお湯が入ってくるから、ちょっと頑張ってかき出してくれや。ただ、それでもやっぱり時間がかかるから、丁度良い温度になるためには30分程かかるだろうな。最近の人たちは、加温やら循環やらですぐ追炊きで温度が戻ると思っているらしくて、湯量も少ないこの温泉で温度を戻すのがどれだけ大変かってことを分かって欲しいんだよなぁ。女湯からこちらにかき出せば、それだけ早くなるからみんなで下からかき出せば循環するし。じゃあ、あっちのお嬢様方にも手伝ってもらわないと。「お隣のお嬢様方～」・・・話に夢中で聞こえてないみたいね。「女湯のお姉さま～」・・・ちっ、「おばさ～ん」・・・なーに・・・おっ、返事が来た。何だよ、自覚してんじゃん。そうそう、男湯と女湯の下は繋がってるから、潜ったら向こうにいけるかもよ。でもあの面々じゃなあ、あはははぁ。あっちの湯（寺の湯かな？）は、混浴だけど・・・行かなくていいだろ。そうそう、ここの源泉の力は凄くて、源泉のところで３～５分じっくり浸かっただけで、年寄りの体力では湯あたりして倒れてしまうから注意しないと。ビール飲んでるから洒落にならないよな、○○さん、無理しないで外で湯浴みでもしていてくれよ。そういえば、毎年、男湯と女湯を入れ替えているはずだけど、今年は、何で変わってないのかね？　忘れちゃったんだろ、多分。今日は泊まりだからいいけど、ここに入った後で新幹線で帰った○○さん、車内にこの匂いが立ち込めて隣の人からクレームが来たらしいよ。これは、硫黄とは違うよな、タールというか石油というか。でも、ここ相当効くらしいよ。とにかく入った翌日に呆れる位に大が出るとか。それはすげーな。

一人ではいるのも落ち着いて楽しめますが、こういった感じも悪くないですね。
ただ漫然と入るだけではなくて、こういった予備知識もあると、より温泉が楽しめるってものです。有難う、おじさんたち。



奥塩原新湯温泉『むじなの湯』（男女別内湯のみ）　入浴時間 7:00 - 18:00
料金　宿泊者以外は1回 300円