テレビで「秘境の駅」という番組を観た。
かつては華々しく開業した駅も、今は寂れて無人駅として細々と余生を送る駅。
自然の中に生まれ、そして今は自然に帰ろうとしている駅。
賑々しく乗降があり地域の生活を支えた時もあったが、今はゼロ人から数人が一日の乗降客。
不思議に整頓されている待合室が物寂しい。
時刻表には一日2本しか停車しない駅もある。
貨物駅、信号所、特産品出荷駅等地域の事情で停車場から駅に昇格した所が多い。
そんな人知れない僻地の駅を「秘境の駅」と名付けて番組は紹介している。
面白いのは通学生が卒業して育ってしまったら、時刻表から削られてしまう。
全く地域に根ざした駅で「通学生一人の為に停車する」駅があったというウソのような話。
その学生は一生忘れないだろう、自分のために朝晩停車してくれた電車。そして駅。
面白い番組なのでまた観よう。
番組の駅と自分の人生を重ね合わせてしまう面白さ。
現役時代は懸命に働いて、今は静かに余生を送る自分。
誰の目にも留まらないが、ある程度満足して最後の時を待つ楽しさ。
秘境の駅で良いではないか。
誰も来ない待合室で。
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