夜の演能が夕方6時ごろから始まります。はじめは大地踏という子供がする黒川独特の番組からはじまります。私も役者の端くれなので、通常4時ごろから当屋の楽屋に入り準備をするのですが、今年は、親戚の不幸の絡みで当屋に入ったのが7時ごろになってしまいました。おかげで大地踏を見逃してしまいました。当屋に入ったときはすでに2番目の式三番が始まっていました。
ワキ能の高砂の準備風景です。王祇祭には多くの子供たちが出演します。私も小2から能役者をしているんですよ。
高砂のばば
素面の高砂のじじ
今年は当屋当人とそのつれ合いが健在なので高砂が番組の1番はじめに来ます。
後シテ。ご神体になります
暁の使い
ちょうどワキ能の最中に当屋当人と能太夫の名代として上座に使いに行きます。来年この役が私に振られるといううわさがありますが、できればご遠慮したい気持ちいっぱいです。
知章のワキと前シテ
直前まで確認中の後シテ
2番目ものの知章です。後シテはかっこういいんですよ。
そして3番目ものの杜若です。かなり久しぶりの番組かと思います。私の記憶にはありません。
杜若のワキ
前シテ
後シテ
一番きれいな役どころですね。この頭につけているグッズはつけ方が難しく、以前のブログに書いた着付け講習会のメインの講習で行ったものです。そのおかげもありうまくつけることができました。
4番目 小鍛冶
ワキ
大臣
小鍛冶の前シテの写真はありません。私自身をとることはできませんでした。
後シテ
ワキと後シテの2人で刀を打つところが見所の能です。
5番目 鶴亀
シテ連れ 鶴
亀になります
シテ。
祝言 弓八幡
ワキ
シテ
これで当屋での能はすべて終了となります。ここまでくるとすでに朝の4時を廻っています。すごく体に悪い時間帯です。疲れてるし、飲んでるし、寒いし。。。かといってここで飲まずにスルーしようとすれば、寒さと睡魔で風邪に負けてしまうので、あえて飲みます。当然朝から酒は出てきます。
当屋での朝ご飯の風景です。朝6時ぐらいですが、取り持ちは酒樽をもって告ぎまわっています。
当屋の朝飯は、昨日の昼の振る舞いとそう変わりませんが、ご飯だけかなり違います。写真では普通のごはんに見えますが、これは湯付けといって冷や飯にお湯をかけておかゆ状態にしたものです。けしておいしいものではありません。
これがすむといよいよ宮のぼりです
当屋からご神体の王祇様が神社へ戻ります。王祇様が帰ると当屋の中にはほぼ人はいなくなりますので、ほんとに寂しく感じるんですよ。
この王祇様の行列には、冠子と呼ばれる子供たちが一緒についていきます。当屋から神社までの間、やぁーという声をだして王祇さまが通ることをしらせながらあるいていくんですよ。
そして、いよいよ2日目へと入っていきます。
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