Kazuaki Koseki Photo Blog

KAZUAKI KOSEKI PHOTOGRAPHY from Yamagata,Japan 写真と僕と山形の風景・・・

思い出の鳥海山

2018-02-28 19:36:02 | フライフィッシング
山形県の渓流解禁日が3月1日だった数年前までの、3月初めの休日の恒例行事は遊佐町の月光川での渓流解禁儀式に毎年通っていた・・・

出羽富士とも呼ばれる美しき鳥海山を眺めながら、そこから流れ出る豊かな月光川・・・

大好きなその場所が、その年の渓流歩きの始まりだった・・・


山形県の渓流解禁が4月1日となった今は、入学卒業シーズンの真っ最中になり、休日すらなかなか取れない日も多く足が遠のいているのと

4月になると、雪代が流入して川の流れは重く、早く、濁り、鱒は川底にベターーッしていて厳しい時期である・・・


渓流解禁が突然4月になった理由なのだが・・・魚族保護のためとされている・・・

理由としては、まあ正論だとはおもう・・・

解禁直後の鱒は、流れの緩い場所にたまり、餌の少ない冬を乗り切ったため痩せこけて泳ぎも余り達者ではない・・・

特に、鱒を殺して食べることを目的とする餌釣りでは非常に釣りやすい・・・

もちろん、痩せこけているので決してそれほど美味しくはありません・・・




ただ、この4月に解禁をずらした事に、ある人物の行動が大きく影響しているのだろうと想像していた・・・

「日本一釣る男」と称して、渓流魚を釣りまくり川漁師として販売をはじめていた人物・・・

その川漁師という存在は昔からいた・・・

けれど、彼ほど自然をもかえりみず搾取するだけの人物はいなかったのではないかとそう思う・・・

釣りキチ三平が出た頃のような、どこでもわんさか釣れる渓流バブルの時代はとうの昔に終わりを告げた・・・

鱒のよく釣れる渓流は、鱒の放流無くしてはまたたく間に釣り人に鱒を釣られて、いなくなってしまう・・・

放流自体は魚協がそれぞれおこなっているが、漁協時代が存在しない川も多く存在する・・・

山形市内の川などは良い例だが、ここは有志での放流が行われる程度、その川の鱒ですら彼はただ奪うだけの様だ・・・


一人よがりの正義は誰にも届かない・・・


行政や魚協に対して不満の声を出すのな尚更だ・・・


どうやら、山形市内の一流料亭でもこの川魚は食べられる様ですが。。。仕入れる方も仕入れる方だとは思います。。。

私も年に一度くらい家族分くらい、釣った魚に感謝しながら持ち帰ることはありますが、

今の時代一般的には、川の綺麗な水を引いて育てた美味しい寄生虫の心配もない養殖鱒を食すのが自然に優しい時代です・・・



釣り人は思っているよりも多い・・・県外からも、それぞれが楽しみを求めやってくる・・・

秩序や自然を育む心無い釣り人が多く入れば、魚は敏感になり、数を多く減らし、だれも楽しむ事すら叶わぬ川へとなっていく・・・

鱒を育て守らなければ、今は厳しい時代なのだとそう思う・・・





数年前に何度かキャッチアンドリリースが基本のフライフィッシングの雑誌で山形県の川を紹介していた時期もありますが、放流をしっかりされて一般的に認知度の高い川・・・

雑誌に紹介されると、数年後には魚の気配が薄くなり、豊かな川で無くなってしまうことをよく知っているから・・・

自然を壊すのはいつも人です。そして、もちろん困るのは僕だけではない・・・・



だから、釣りをする川も明かさないし、

写真を撮る場所も明かさない事が多いのは、それが大きな理由です・・・・

僕の渓流解禁はしばらく先になりそうですが、また豊かな川で豊かな時間を過ごしたいものです・・・




トラウトステージvol.11発売・・・

誌上写真展という形で6ページにわたりtext入りで写真が掲載されております。

春から秋の渓流の季節を追い渓流と鱒の織りなす空気感、そして、水が生み出すゆらぎを感じて貰えたら嬉しいです。

お買い求めは、東北の各書店や釣具店など、Amazonでも後ほど販売なるかとは思います。


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