Kazuaki Koseki Photo Blog

KAZUAKI KOSEKI PHOTOGRAPHY from Yamagata,Japan 写真と僕と山形の風景・・・

三次元から二次元そして3次元へとプリントする行為

2021-05-27 21:40:52 | 写真
かれこれ20年ほど前、写真の勉強をするためモノクロプリントにいそしんでいた20代半ば頃の全紙のモノクロプリント

4x5の大判カメラ、レンズはドイツのローデンシュトック300mm.フィルムはFUJIを使って撮影

ネガ自家現像後、当時既に生産終了となっていたコダックの全紙の特厚バライタ紙を使用、引き伸ばし機はOMEGA.引き伸しレンズもローデンシュトック

現像液は、薬品を自家調合しての父が使っていたオリジナルでした。

コダックの特厚のバライタ紙は既に期限切れで(生産は今から30.40年近く前)画像が中々出ず、現像時間を倍以上おして焼いて苦労したのを今でも覚えているのですが

この紙がすこぶる良かったというか、今改めて見てもすこぶる良い。

写真は三次元の立体を二次元として記憶する。

プリントする行為はその二次元のものを再び3次元のものとして再構成する行為なのだと思う。

その行為を当然の様に行ってきた自分にとってはそれが一連の写真制作の流れで、3次元に再構成する行為によって得てきたものも多々ある。

デジタルではなし得ない事も多々あるけれど、それを補ったりプラスα出来たりする今でいう所のレタッチであるデジタル暗室作業の基礎となっている。

でも、1番はプリントされた写真をみるの好きなんですよね。

パソコンで見る写真はどこか画像というのが抜けなくて、プリントされた物が写真という認識なのでしょうね。

本来の写真館という職業柄もありデジタルになって楽になったり、助かることも多く、フィルムに戻ろうとは思わないのだけれど、

フィルムの良さって言うのは必ずあって、不思議と昔を追いかけたりする事もあり不思議な感じはありますけれど。

フィルムといえば、最終的にはライカみたいな風潮を昔聞いたりした事があるんですが、

実はそれ全く分かりません(笑)

なんでかって、結局35mmフィルムだったからですかね。

使ったこともないんですが、最近のデジタルは何だか少し楽しそうに感じます。じー( ⚭-⚭)

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