ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

DIESELベルト修理 2

2011-01-07 13:48:52 | ディーゼル修理
またDIESELのベルトの修理です。
愛知県のお客様から送られてきました。
亜鉛のピンが折れています。

付け根が折れるのは経年劣化ではなくて、はじめから折れやすくなっているためです。
亜鉛は曲げに弱いので、取り付けられたときにすでに曲げられた部分が弱くなっています。
取り付け作業をしてみればわかりますが、何本かに1本は必ず折れます。
そして取り付け時に折れなかった物だけがその後メッキされ、出荷されます。
ひどいものであれば取り付けた時に折れはしないものの、クラックが入っていることもあります。
なのでちょっと強い力が掛かると折れてしまうのです。
写真のピンが正にそれにあたります。
ただ使ってすぐに折れたものでなければ、なかなかお直しを受けてもらえるものでもありませんので、
こうして困っているお客様の一助になればと思いピンの交換を始めたのですが、
予想以上にピン折れは多いようですね。

今回はちょっと艶のない黒ずんだ感じのバックルだったので、
弊社にあった真鍮製のソフト黒ニッケルメッキのピンに交換しました。
まったく同じというわけにはいきませんが、割と違和感なく交換できていると思います。

ちなみに弊社ではこのような修理は2000円+消費税で承っておりますが、
こういった修理はなかなかやっているところはありませんし、
またこの値段でやっているところも、私が調べた中では日本中で見当たりません。
他の修理屋さんでは6000円とか8000円とかというところもあるらしいです。
(お客様がおっしゃってました)

1本何万円もするベルトならこれだけの費用をかける価値があるかも知れませんが、
そのような値段のベルトにはおそらく亜鉛なんて使われません。
亜鉛のピンを使うのはせいぜい10000円前後くらいのものまでです。
なので弊社はあえてこの値段で受けております。
(本当はメールの受け答えから見積もり、修理、梱包、発送と作業すると、本業の作業もストップしてしまうし、ほとんど儲かりません。)
不景気な世の中ですので、この程度でベルトを買い替えるのももったいないですし、
何より使い慣れたベルトはなかなか捨てがたいものです。
もし、同様な修理でお困りでしたら、ぜひ弊社にご相談ください。

ベルト修理受付


【関連記事】
DIESELベルト修理





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DIESELベルト修理 | トップ | メッキの剥げたバックル交換 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ディーゼル修理」カテゴリの最新記事