
ポールスミスのベルト、ピン折れです。
この場合、ピン交換になります。
折れ口が灰色なのが見えるでしょうか?
これは亜鉛のピンですね。
硬くて脆いので、許容以上の力が加わると粘らずに簡単にポキッと逝ってしまいます。

真鍮製のピンに交換しています。
真鍮は亜鉛と銅の合金です。
銅が高価なのは、よく外国人窃盗団が電線を盗むニュースでご存じかと思います。
また亜鉛は融点が300度程度ですが、銅は融点が800度と高温になるので、製造に掛かる熱エネルギーが段違いで、
材料のコストもありますが、製造コストは亜鉛とは比べ物になりません。
しかし、錆びず、経年劣化せず、強度と粘りを併せ持ち、製造コスト以外ではバックル及びバックルピンには最も適した材料の一つです。
昔はどのメーカーも真鍮で作っていたのですが、コスト削減が進むあまり、エルメスのような高級品でない限り、使われなくなってしまいました。
今出回っているほとんどのハイブランド品も、亜鉛が多くなりましたね。
LVやダンヒルなんかもそうですね。
すべてのモデルではないですが。

こちらはYSLのベルトカット依頼です。
ベルト通しを跨いて3か所縫ってありましたので、同じように仕上げました。
修理の作業受付はメールかLINEで受付していますので、必ず画像を添えてご連絡お願いいたします。
ベルトがどのような状態か確認したいので、お電話では受け付けできかねます。
多忙のため、お電話での問い合わせはお控えいただくようご協力よろしくお願いいたします。
留守がちなので、持ち込みは予約制で徒歩圏内の方に限り受け付けます。自転車圏内もありです。
電車、車使う範囲の方は、宅急便でお願いします。
ですが、持ち込みの際もまずは画像送付お願いしています。
作業できないものもありますので、事前確認必須となっています。よろしくお願いいたします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
LINE ID:itokinzoku

土日祝のご連絡は翌営業日になります。
夜間の連絡も営業時間での返信となります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます