バックルのピン折れ修理です。
まずはポロラルフローレンです。
ピンを取り付ける前に、糸がほつれているのでまずはこちらを処置します。
伺っていなかった作業ですが、見過ごすわけには行きません。
ほっておいたらどんどんほつれてきて、いずれは修理が必要になってしまいます。
まだこの程度のほつれなら、サービスで作業できます。
処置完了です。
先端を焼き切って、玉にします。
これだけで、ほつれなくなります。
糸切り用のコテというのがあるのです。
ピンの取り付けもしました。
予め、色は近いものは用意できますが、剥がれている感じまでは合わせられませんとはお伝えしています。
元々はこのようなアンティックゴールだったのですが、剥がれてほぼ下地になってしまっています。
亜鉛のバックルなので、下地に銅メッキが入っています。
続いてヴェルサーチのベルトです。
ヴェルサーチコレクションとロゴが入っています。
こういう刻印を造形できるのは亜鉛ダイキャストの特徴です。
ただ、粘性がないので硬くてもろいのです。
ピンにもメイドインイタリーと刻印が入ってます。
一見、高級感あるように見えますが、こういう造形は亜鉛ダイキャスト、つまり大量生産すると安価なんです。
ただし刻印入りですから、刻印の無いものよりは金型代が掛かってます。
うーん、その差、3-5万くらいでしょうか。
折れない真鍮製のピンに交換しました。
真鍮とは亜鉛と銅の合金です。
銅の粘性が加わるので、折れないのです。
ただ、銅が亜鉛より高いので、その分高価です。
生産時も300度で溶ける亜鉛と、800度で溶かす銅では使用する熱量が大幅に違いますから、当然コストに影響します。
温度が高ければ、金型の劣化も進みますから、亜鉛ダイキャストの大量生産は安いと言うのは、一度作ってしまえば、型持ちがよいのもあります。
金型さえ10万くらいで作れば、後は何万個でも簡単に作れます。
金具の修理、自信があるので1年保証付けることにしました。
どうぞご安心してご依頼ください。
修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りは正確には出来ません。ある程度幅を持った回答となります。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。
持込いただく場合、留守にするときもございます。
できれば事前にご予約ください。
土日はお休みです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
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