ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

エルメス ベルト補修

2020-06-26 07:48:00 | エルメス修理


エルメスのベルト補修です。
穴周りの糸がほつれてますので、修復して黒染しました。


状態を見て、ベルトを交換した方が良いか、修復して延命、ダメになったら交換用ベルト作成のほうが良いのかは、
画像を送っていただければご相談承ります。
ただし修復はあくまで延命措置ですので、傷みが元に戻るわけではありませんから、長くは持たないです。


中間部も擦れていたのでコバを補修しました。


こちらのベルトも糸解れです。


剥がれた部分を貼り直して縫製します。
補修に使っているこのミシン、上下の送りと針での送り機能がある総合送りミシンと言って、結構お高いのです。
ベルトの修復は革も弱っていますから、傷が付きやすくなっています。
通常の下送りのミシンだと送りの力が強いので、下刃が弱ったベルトに食い込んで送りの跡がついてしまいます。
その点、総合送りミシンは送りの力が3か所に分散されますから、ミシンの跡が付きにくいのです。
新品を作るのがメインのベルト職人さんへ依頼すると、その点のノウハウがないので、新品作るような作業をしてしまう場合があります。
ベルト修理は新品のベルト作るよりもデリケートな作業ですので、経験値が必要です。
しかもやり直しはできません。
いつも一発勝負です。


裏面の補修個所です。
当然、糸色はオリジナルの似寄りで作業してます。




表面全般的に黒染めして補修しました。
エルメスは顔料なので、表面が剥がれると白い部分が見えてきてしまいます。
ただし、革は吟と呼ばれる表面が一番丈夫です。
その吟が擦れて無くなっているわけですから、色を付けたところで耐久性は新品には及びません。


エルメスのレディースベルトです。
こちらも画像で状態を見て補修を提案しました。


穴一つ追加と修復です。


このベルトは革の柔軟性が無くなってきています。
曲げると割れが目立ちます。
ただしこんなにも曲げることは通常ありませんから、これで使っていただいて、
いよいよダメになったらベルトのみ交換が良いかと思います。
弊社では安易に交換をお勧めせず、使えるものはできるだけ長く使えるようにご提案しています。
それは、折角のブランド物ですから、できればオリジナルの状態のほうが望ましいと考えているからです。

作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトなのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけになってしまいます。

値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。

バックル部分の修理
ベルトの革部分の修理

こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。

新しい生活様式で過ごさなければならない昨今、私自身、持病があるため、ワクチンができるまでは、徒歩圏内以外の方からの持ち込みはお断りしています。
弊社では高齢者も働いておりますので、ご理解ご協力お願いいたします。
徒歩圏内以外の方からの修理受付は宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku

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