コーチのベルト修理ご依頼品です。
お客様から、
「コーチの専門店に持ち込みバックルの交換を依頼したところ、交換用のバックルがないと言われ返却になり困っております。
シルバーの品の良いビジネス用のバックルを手配していただき、交換修理をお願いしたい。」というご依頼です。
ご依頼品と手配した交換用バックルとベルト通しがこちらです。
実はこのパーツ、浅草橋の金具問屋さんで似たようなのを見つけたのですが、
メッキが付いていなく、真鍮生地のままでした。
それに丸ピンを付けてもらい、ベルト通しのパーツを一緒にしてニッケルメッキを依頼。
一点ものですから少々メッキ代がお高いですが、
でも修理の予算内で収まりそうでしたので発注した品です。
(正直、今回はちょっと無理しました)
コーチのベルトを分解してみます。
真鍮特有の青錆(緑青)が出てますね。
真鍮は亜鉛と銅の合金ですから、銅を含有しているためこのようになります。
でも銅が混ざってないと粘性が出ないですから、亜鉛だともろくてポキっと折れちゃいます。
亜鉛ダイキャストで作られた量産品のバックルよりも、
真鍮鋳物のバックルのほうがコストが掛かかりますので、さすが高級品ですね。
さて、解いたミシン穴に沿って手縫いで糸を通して行きます。
ミシンで直すとずれやすいですから、ここは手縫いでひと針ずつ丁寧に通して行きます。
交換修理完了です。
今回は見積もり時に3000円+消費税と提示しましたので、お値段そのまま。
ちょっと仕入れが高くついてしまったので、ぎりぎりですかね?
手縫いの手間を考えたら赤字かも?w
バックルのメッキ替えというのは、なかなかどこのメッキ屋さんも嫌がって受けてくれないのですが、
こういったパーツ交換でしたら出来るだけご希望に沿うようなパーツを探してまいります。
ロゴ入りとかはさすがに無理ですが。
ベルトの修理のご相談でしたら、弊社HPから写真を添えてお願いいたします。
LINEのQRコードも用意していますので、LINEで写真を送っていただいても結構です。
03-3886-6271
伊東金属製作所
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