評価:★★★★
予告編だけを観ているとアルフレッド・ヒッチコックの「鳥」を連想させているけれど・・・
これは、拾い物か!?
旧約聖書の10の災いをベースにしたサスペンス・ホラー。
舞台となっているのはルイジアナ州。
このルイジアナ州はアメリカ本土の南部に位置する。州のほぼその全体が、かつてはミシシッピ川の巨大な三角州だったという。 今でも沼や湖が複雑に入り組んでいる“バイユー”と呼ばれる地帯がニューオーリンズの南側にはたくさん広がっている。ゴーストにとっての楽園である。 カエルの都とも呼ばれている。
また、全米有数の貧乏州のひとつだが何故か世界一長い橋(全長38キロ)が湖上を渡っている。その橋を車で渡り始め、しばらくしてなかばに差し掛かっても対岸は見えてこない。振り返っても、もう来た陸は見えない。湖上から立ちのぼる濃厚な水蒸気は昼間でもそこを異世界に変えてしまう不気味なところである。
不気味なところといえば、他ではアメリカ最北東部のメイン州か、南部のフロリダ州辺りもホラー映画の舞台には最適ではないでしょうか。
キャサリン・ウィンター(ヒラリー・スワンク)は世の中の全ての謎を科学で解明できる第一人者であり、大学教授として彼女は、今や世界中から不思議な現象の調査依頼で引っ張りだこ。
今回、ルイジアナの小さな町ヘイブンの教師から「町で不可解な出来事が起こっているので、是非、解明してもらいたい」と要請が入る。
助手のベン(イドリス・エルバ)とやって来たキャサリンが最初に見たものは、真っ赤に染まった川の水だった。そこには川魚の大量の死骸。既に腐乱して浮いている。
あの赤い川は、いったいどうやって作ったんだろうか?CGとは思えないが・・・?
あれだけの川全体を赤くするのに塗料を使ったとも考えにくい(後の処理や自然への悪影響など踏まえれば)
やはりCGなのか・・・?
カエルの死骸があちこち降り注いでくるのには参った(笑)
【牛の原因不明の伝染病】
本物の牛とアニマトロニクスの牛が混ざっているのですが、簡単には見分けられません。原因不明の伝染病で身体が凋むなんて発想が気持ち悪すぎます。
【イナゴの大群】
これは本物を使ったようです。ただ、撮影にはそれなりの工夫をしたようですが。後のDVDのメイキングに興味深々ですね。
【少女ローレン】
実兄を川で殺したとされるオオカミ少女のような子。予告編ではイナゴ少女現る!なんて言っていますが、決してイナゴを操って殺戮をしているわけではありません。
とにかく映像だけでも、かなりグロイです。
そこへ更に全編に渡り地を這うような重低音と高域の音響が不気味さを増幅させている。
使われている音楽もわりと完成度が高くて、鑑賞しながらドンドン期待が高まっていくという最近では稀なホラー映画ですね。
時折見せるキャサリンのトラウマであるフラッシュバックが現実と夢を交差させて、イマジネーションを刺激させる演出は非常に上手い。
失った最愛の娘への償いの気持ちから、少女ローレンをなんとか助けたくなる深層心理がしっかり描かれているので、キャサリンへの感情移入が容易にできる。
内気で人に怯えている少女ローレン(アンナソフィア・ロブ)が非常に可愛いのである。これだけ神秘的な表情を持った子役は10年にひとりの逸材ではないだろうか。
空からの火の玉爆弾で一気にB級映画に成り下がった感あり。個人的にはもっと現実的なストーリーにした方が良かったと思う。しかし、この映画は期待以上でしたので満足してます。
ラストの車中での少女ローレンのひと言が可也怖いです。
-----------------------------------------------------------
監督:スティーヴン・ホプキンス
脚本:ケイリー・W・ヘイズ/チャド・ヘイズ
撮影:ピーター・レヴィ
音楽:ジョン・フリッゼル
出演:ヒラリー・スワンク/デヴィッド・モリッシー/イドリス・エルバ/アンナソフィア・ロブ/スティーヴン・レイ
『リーピング』オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thereaping/
予告編だけを観ているとアルフレッド・ヒッチコックの「鳥」を連想させているけれど・・・
これは、拾い物か!?
旧約聖書の10の災いをベースにしたサスペンス・ホラー。
舞台となっているのはルイジアナ州。
このルイジアナ州はアメリカ本土の南部に位置する。州のほぼその全体が、かつてはミシシッピ川の巨大な三角州だったという。 今でも沼や湖が複雑に入り組んでいる“バイユー”と呼ばれる地帯がニューオーリンズの南側にはたくさん広がっている。ゴーストにとっての楽園である。 カエルの都とも呼ばれている。
また、全米有数の貧乏州のひとつだが何故か世界一長い橋(全長38キロ)が湖上を渡っている。その橋を車で渡り始め、しばらくしてなかばに差し掛かっても対岸は見えてこない。振り返っても、もう来た陸は見えない。湖上から立ちのぼる濃厚な水蒸気は昼間でもそこを異世界に変えてしまう不気味なところである。
不気味なところといえば、他ではアメリカ最北東部のメイン州か、南部のフロリダ州辺りもホラー映画の舞台には最適ではないでしょうか。
キャサリン・ウィンター(ヒラリー・スワンク)は世の中の全ての謎を科学で解明できる第一人者であり、大学教授として彼女は、今や世界中から不思議な現象の調査依頼で引っ張りだこ。
今回、ルイジアナの小さな町ヘイブンの教師から「町で不可解な出来事が起こっているので、是非、解明してもらいたい」と要請が入る。
助手のベン(イドリス・エルバ)とやって来たキャサリンが最初に見たものは、真っ赤に染まった川の水だった。そこには川魚の大量の死骸。既に腐乱して浮いている。
あの赤い川は、いったいどうやって作ったんだろうか?CGとは思えないが・・・?
あれだけの川全体を赤くするのに塗料を使ったとも考えにくい(後の処理や自然への悪影響など踏まえれば)
やはりCGなのか・・・?
カエルの死骸があちこち降り注いでくるのには参った(笑)
【牛の原因不明の伝染病】
本物の牛とアニマトロニクスの牛が混ざっているのですが、簡単には見分けられません。原因不明の伝染病で身体が凋むなんて発想が気持ち悪すぎます。
【イナゴの大群】
これは本物を使ったようです。ただ、撮影にはそれなりの工夫をしたようですが。後のDVDのメイキングに興味深々ですね。
【少女ローレン】
実兄を川で殺したとされるオオカミ少女のような子。予告編ではイナゴ少女現る!なんて言っていますが、決してイナゴを操って殺戮をしているわけではありません。
とにかく映像だけでも、かなりグロイです。
そこへ更に全編に渡り地を這うような重低音と高域の音響が不気味さを増幅させている。
使われている音楽もわりと完成度が高くて、鑑賞しながらドンドン期待が高まっていくという最近では稀なホラー映画ですね。
時折見せるキャサリンのトラウマであるフラッシュバックが現実と夢を交差させて、イマジネーションを刺激させる演出は非常に上手い。
失った最愛の娘への償いの気持ちから、少女ローレンをなんとか助けたくなる深層心理がしっかり描かれているので、キャサリンへの感情移入が容易にできる。
内気で人に怯えている少女ローレン(アンナソフィア・ロブ)が非常に可愛いのである。これだけ神秘的な表情を持った子役は10年にひとりの逸材ではないだろうか。
空からの火の玉爆弾で一気にB級映画に成り下がった感あり。個人的にはもっと現実的なストーリーにした方が良かったと思う。しかし、この映画は期待以上でしたので満足してます。
ラストの車中での少女ローレンのひと言が可也怖いです。
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監督:スティーヴン・ホプキンス
脚本:ケイリー・W・ヘイズ/チャド・ヘイズ
撮影:ピーター・レヴィ
音楽:ジョン・フリッゼル
出演:ヒラリー・スワンク/デヴィッド・モリッシー/イドリス・エルバ/アンナソフィア・ロブ/スティーヴン・レイ
『リーピング』オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thereaping/
印象としては『キャリー』に『プロフェシー』を混ぜたようにもんかと思ってました(=^_^=)
ホラー系は既に廃れて来たのかと思ってましたが、まだまだ題材によっては頑張れるみたいですね。
ヒラリー・スワンクが元気に動き回る姿を観てると、泣いてしまうかも知れません。なんせ『ミリオンダラー』の印象が強烈すぎたので。。
このひとが主演していたんで、この映画が締まったとも思いましたよ。
シャーリーズ・セロンには、このシャープさは出せない(笑)
細部までキチンと作り込んでるので、ラストまで緊張感が持続します…d(゜Д゜*)ネッ!!