真夏の太陽の下で灼熱に焼けた土も、しばらく掘るとひんやりした感触に変わります。逆に、冬の雪の中で凍った土でも、その奥ではしっかりと温かさを保っています。土に触れるとき、陸上に生きるすべての生物を育む、大地の尊さを改めて知らされます。
オリジナルの益子焼のカフェボウルは愛着ある一品。陶芸講座で制作したものです。
くるくる回るロクロと息を合わせ、思い通りの形に仕上げていく楽しみは、陶芸の醍醐味でしょう。ロクロの経験は少ないのですが、どうやら大切なのは回転軸をしっかり取ることのようです。そのためには自分の中心軸を意識することが必須で、これは例えば、野球やゴルフ、バレエなどと通じるような身体感覚を思い起こさせます。「腰を据える」と言うのでしょうか。単なる手先だけの作業だけではないようです。
粘土は乾くと幾分縮みがでるので、やや大きめに作陶します。後日、素焼きされた器に絵付けをしましたが、私は土の素材感を出したかったので透明の釉薬をかけました。さらに茶色のドット模様を入れ可愛らしく。そしていよいよ本焼きへ・・
とはいえ、こちらは窯元におまかせです。
釜出しの日がお正月だったので、残念ではありましたが焼き上がった作品は郵送してもらいました。完成した器はモダンな和風テイスト、イメージ通りです。手に取ると、とても軽いのに驚きます。器と土の量のバランスがちょうど良かったのでしょうか。
ポタージュを入れたり、アイスやみつ豆などデザート用にしたりと、なかなかの活躍ぶりです。やはり自分で作った食器は特別ですね。このカフェボウルに触れるときは、愛おしさでいっぱいになります。
自分では芸術と意識したことはありません^^
ほとんど子供の頃に熱中した、遊びの延長です(笑)
どろんこ遊び→粘土遊び→陶芸
数珠玉つなぎ→ビーズ
藁編み、草の葉編み→ニットやレース編み
などなど。。。
ある意味、原始的でしょうか?