久しぶりに近所の公園に行ったの。
いつもティナが「よーい・・ドン!」って”駆けっこ”する広場は
ゲートボールの会場になっていたの。
いつもより、遅い時間に出かけたから、他にはワンちゃんは居なかったのに・・・
だから、隅っこで、チョットだけお母さんと”駆けっこ”した。
ティナはお家に帰りたくなった。
で・・・お母さんの眼を盗んで、家のほうに走ってみた。
お母さんが慌てて追いかけてきて、私は繋がれてしまったの。
下の方に降りていくと、沢山のワンちゃんが、皆で仲良く遊んでいた。
ティナはお母さんのお膝の上で、みんなの様子を見ていることにしたんだ。
変わるがわる、私のところに「クンクン」しに友達がやってくる。
「ウ~ッ」って言いたくなる子と、
「クンクン」してみようかな?と、思う子がいた。
気が合うかどうかは、すぐに判るような気がするの。
そんなことを考えていると、1人のお母さんが、シャボン玉
をプーッて吹いたの。
キラキラって光る、いろんな色のボールがふわふわ飛んできた。
とても綺麗だから、ティナはじっと見ていたんだ。
シャボン玉を追いかけて、ジャンプして、上手に食べている子もいたのよ。
おいしいのかなぁ・・・?
ちょっと、うらやましかったけれど、ティナはお母さんのお膝からは降りなかった。
で、「お家に帰ろうか?」ってお母さんが言うから、
私は、ピョンとお膝から飛び降りて、皆に背を向けて、タッタッタッ・・と
姿勢良く走り出したのよ。
「まぁ・・・かわいい!ちゃんと歩けるのねぇ」なんて声を
後ろの方で聞きながらね