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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

百句集「風のはじまり」献上!

お蔭をもちまして、本日、九つ目にあたる百句集の完成を迎えることができました。(^。^)

毎日、思いのままに駄句を詠み、雑記を残してまいりましたが、いつの頃からか、いわゆる日課となり、これがないと一日が終わらない気がするから不思議なものです。(^-^)

今回の百句は、人並みの健康と生きる自信を取り戻し、初夏から盛夏へ向かう季節でしたから、元気の良い句も多かったのではないかと思います。(^_^)

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

「片蔭」と言う季語を知りました。文字通り、夏の陽射しが建物の並んだ道の片側にだけ蔭を落とす情景ですが、これを「片蔭」と呼ぶなんて、古来、日本人の感性に何とも言えない風趣を感じます。( ^_^)/~~~

思えば、人生は糾う縄の如し、、、悲喜交々、喜びと悲しみで綴られた物語でもありますね。(^。^)

片蔭の道、蔭と日向、陽の当たる時ばかりではない、、、だからこそ、微かに吹いて来る風をつかまえて、少しでも前に進みたいものですね。( ^_^)/~~~

「片蔭や悲喜交々の浮世かな」 祖谷馬関

(注)片蔭は夏の季語。片かげりとも言う。午後の日差しが建物や塀などに影をつくる。歩くにも、少しでも日陰を選びたい夏。「緑陰」や「木下闇」とは、区別して用いたい季語。古くから長塀の片蔭などは存在していたのであるが、都市の構造物の変遷もあり、大正以降、よく使われだした季語でもある。

◼️ 百句集「風のはじまり」20230715

-100-
・片蔭や悲喜交々の浮世かな
・神と見ゆ馬上の稚児や祭かな
・夏木立島へ続くや鹿ヶ谷
・魘されて寝汗の果ての竹夫人
・天神の舟を清めよ夏の雨
・祇園会や師を思ふ夜鉾の辻
・冷や汁に麦飯喰むや日向灘
・夕凪に似て人生の閑かかな
・楊桃の実るが如き母の恩
・哀楽も樟脳舟の刹那かな
-90-
・映り込む汝の素顔夜盗虫
・枯葉より育ちし自由蓮の花
・逢ふこともなき友想ふ半夏生
・鎮魂の祈り尊し蝉時雨
・祇園会のいの一番の吉符入り
・山鉾の足音聞こゆ茅の輪かな
・夕立や春も秋もと降りなさる
・季語なるかキウイ恋ひしや一年中
・母想ふ甘く切なき山桜桃の実
・鎮魂の歌声響け夏至南風
-80-
・蛍舞うのちの川面に灯り消ゆ
・幸せの隅に枯れ入る靭草
・海原の生命映せよ碇星
・初恋の横顔映すソーダ水
・凶と出づ鞍馬の竹伐誰ぞ問ふ
・うりずんの海に生死の境見ゆ
・かの声に巡り逢ひしや走馬燈
・ボタニカルガーデン灯す螢籠
・梅の実の黄ばみゆく頃雨の音
・主人なき生まれ日来たる栗の花
-70-
・次の世の人を糺すや芒種かな
・先生や毒消売りの声を聴け
・防人の双肩に吹けあいの風
・五十路にて富士の雪解水清し
・四十雀薄墨を超え金色へ
・夏の朝ふたりの旅の始めかな
・短夜に幸せを喰む夕べかな
・母と子の道や別れて棕櫚の花
・鮎釣やトーストのよに魚の跳ね
・遠眼鏡見晴かす空虹の橋
-60-
・アボカドの葉陰に揺れてアロハシャツ
・引き際を告げず逝く人五月尽
・洋風の親子丼かなオムライス
・退職や雷鳴の果て波静か
・ガチャと出づ若葉の頃の想い出や
・万葉の言の葉寄せて風光る
・悪党や野分の如き殺人鬼
・暮らしごと変える風吹け扇風機
・水無月を待たずの雨にダム満つる
・形代も大なる人に何ぞ問ふ
-50-
・千年を超えて飛ぶ香や藤の花
・紫陽花の移ろふ色や我が身かな
・小満や万物満ちて魔よ失せよ
・風薫る道化の策士空を翔け
・男女の差傾き揺れて五月闇
・梅雨寒や路傍の花に問ふ平和
・聳え立つ山は女の五月富士
・夕立や独り遊びの喫茶店
・寝坊して誰を恨むや青嵐
・列送り人垣の散る葵の日
-40-
・かもまつり顔描きしか路頭の儀
・アカシアの風や鍵盤そっと押し
・路地の風揺る郷愁や迎え梅雨
・ため息を悪事と見ずや梅雨寒し
・薫風に乗せて天寿の報せ来る
・未来図を知るも知らぬも朧月
・蛮行や悪魔を招く走り梅雨
・四苦八苦の苦闘もあわや蜃気楼
・我が命救われて編む春の歌
・空高く夢を運ぶや鯉幟
-30-
・喫茶店ずんと昔や春の恋
・桜桃の花に感謝の実りかな
・走り茶や茜だすきの唄恋し
・海峡の橋遠く見ゆ春日和
・憧れもインスパイアに藤の花
・路地裏にオマージュの春バンクシー
・弁当の皮剥げて夏蒼き竹
・花札も萬葉の園鹿に藤
・杉綾に市松の茶屋春麗ら
・人の世にないふる春やGPT
-20-
・子の帰省春三日月の呼ぶ夕べ
・銀婚の日々や陽炎そして春
・稚児百合や我が命継ぐ小さき手
・薫風を掴むが如く生まれし手
・言の葉を捨てて拾って四月尽
・一張羅荷物となりし夏日かな
・水底の涙引き揚げ花の雨
・俯かず宙を見て咲け花水木
・国の闇告げるが如く春疾風
・AIの行方分からず春朧ろ
-10-
・酔客に忍び寄る雨花の宴
・京に次ぐ東をどりや邦の春
・時を超え生命を紡ぐ桜守
・春惜しむ哀しき時代支那の夜
・独り旅背を押す風や桜まじ
・遅咲きの花に涙す八重桜
・蛙の眼借りて微睡む春の夢
・彼の人の夢見送るや花の雨
・花々の生命集めて風光る
・清明や街行くシャツも下ろしたて
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