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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

大暑の候とカナカナ

それにしても、毎日暑いですね。(°▽°)

2023年8月の二十四節気、七十二候について調べてみると、「大暑」と呼ばれるこの時期は、約六日間ごとに気候が目まぐるしく変化することが窺えます。(^。^)

7月28日(金)~8月1日(火)
土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

8月2日(水)~8月7日(月)
大雨時行(たいうときどきにふる)

8月8日(火)~8月12日(土)
涼風至(すづかぜいたる)

8月13日(日)~8月17日(木)
寒蝉鳴(ひぐらしなく)

こんな具合ですが、ドンピシャで当たるか否かは別にして、「蒸し暑さ→大雨→涼風→ひぐらし」という流れはよく分かる気がします。(^-^)

なかでも、「寒蝉」と書いて「ひぐらし」と読ませるあたり、季節を表す七十二候の真骨頂ですね。(^_^)

夕暮れ時に遠くでカナカナと鳴く蜩(ひぐらし)の声は、近づく秋の足音を感じさせる晩夏の風物詩です。(^。^)

カナカナ、カナカナ、、、涼やかでいて、どこか切なく儚い気もする鳴き声が過ぎゆく夏を見送るように響きます。(^-^)

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

「茅蜩」(かなかな) さだまさし

君が剥く梨(ありのみ)の香りの記憶

二十世紀は遠ざかりゆく

茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば

山の端に宵の明星


忘れ色に舞う姫蛍

桜の散るように

一つ消え二つ灯してまた消えて

誰もいなくなった


音もせで思ひに燃ゆる蛍こそ

鳴く虫よりもあはれなり



夕去ればいつの間にやら機織女(きりぎりす)

季節も恋も遠ざかりゆく

暗幕を果物ナイフで裂く如く

街の背に白い三日月

胸の煙は消えもせず
恋の名前を呼ぶ

一つ消し二つ灯してまた消して

君を数えた

己が火を木々に蛍や花の宿

二十世紀は遠ざかりゆく


茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば

◼️音源はこちら↓

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さださんの歌曲の中でも、飛び抜けて文学的な歌詞だと思います。m(__)m

特に次のようなフレーズはなかなか(かなかな?)書けません。(^_^)

「君が剥く梨(ありのみ)の香りの記憶、二十世紀は遠ざかりゆく」

「暗幕を果物ナイフで裂く如く
街の背に白い三日月」

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

「かなかなと少年時代空を過ぐ」 祖谷馬関

(注)茅蜩は初秋の季語。明け方や日暮に澄んだ鈴を振るような声でカナカナと鳴くのでかなかなともいう。未明や薄暮の微妙な光に反応し鳴き始める。鳴き声には哀れさがあり人の心に染みるようである。
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