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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

成り上がりとカブトムシ

少し気が早いですが、昨日、亡き父母の夏の法要を終えました。(^。^)

一応、盆のお迎えのためのお経を上げていただくのですが、この時期は忙しいのか、若住職の読経も短めです。m(__)m

馬関家は、父方が四国・徳島県の出だからか、空海、弘法大師さんが開いた「真言宗」なのですが、この宗派は、密教から派生していますから、少々幻術めいた作法があります。(°▽°)

まず、住職が仏壇の前に座ると、徐ろに「ここに水を少々」と3分クッキングのようなセリフで、小鉢のような金具を差し出します。(^-^)

お水を入れて差し上げると、1メートルはあろうかと思われるカーテンレールのような細い木の棒で、この金具の水を掻き回し、呪文を唱えつつ仏壇めがけて水飛沫を飛ばすのです。(あとで拭き上げないと、、、)

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さて、一連の短め読経も終わり、若住職の漫談、いや、説法の時間です、、、が、この若住職、いつも現代風の講談なのです。(^_^)

例えば、昨日のトークのお題は、「産業廃棄物処理で成り上がった中国人家族」の物語でした。(°▽°)

以下、若住職の話。(^_^)

私(若住職)がまだ中学生の頃、わが寺の近くの市営団地に若い中国人夫婦が住んでいたんですが、この夫婦が、七、八年前に「産業廃棄物処理業」を始めて、これが大当たりしましてね。

だいたい、産業廃棄物処理業というのは儲かるように出来ています。

この社会から出る廃棄物は無尽蔵で、必ず末端処理が要るんですね。つまり、需要は枯渇することなく、集めた廃棄物も、海に捨てるか山に捨てるか、仮にそうしても誰も気付かないのです。

彼らは荒稼ぎの結果、わが寺の裏の土地に大豪邸を建て、本国から年老いた両親を呼び寄せました。

どれだけ稼いでいたかというと、この中国人夫婦、団地時代の車は、中古のホンダオデッセイ1台だったのが、いまはその豪邸に家族一人ずつ、ベンツにレクサス、アルファードと高級車ばかりが並んでます。

そう言えば、団地時代、中国人一家は団地の駐車場を借りられずに、わが寺の前に路上駐車していました。

見かねて、私から声をかけ、うちの寺の駐車場を団地と同額の月5000円で貸してあげたんですがねぇ、、、今はえらい金持ちになってしまいました。

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ん?、、、ということは、この若住職も、寺の駐車場貸しで、ちゃっかり儲けとるがな!!(◎_◎;)

それに、この俗な話が本当に真言宗の講話なのか??(°▽°)

いや、単なる世間話であるはずはない、、、なんせお布施に諭吉を一枚納めているのだから、、、(T . T)

あえて我々庶民にも分かりやすいテーマを選び、遠回しに、世の中の不条理や「奢れるものも久しからず」という平家物語の要諦を説いていただいているはず、、、ほんとか?(°▽°)

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

その晩、父母の化身のようにカブトムシが我が家のベランダにご来訪になりました。(^。^)

カブトムシは、網戸に留まって、ゴソゴソと動き、何か話したそうな様子でした。m(__)m

差し詰め、「いや、今回も若住職の話、内容はないけど、おもしろかったなー!、仏壇の中で吹き出しそうになったわ!」とでも言っていたのでしょうか、、、(≧∇≦)

「ひと太刀に真言告げよカブトムシ」 祖谷馬関

(注)兜虫は夏の季語。栗色をした大形の甲虫。雄は頭に大きな角をもち力が強い。背に甲と羽があって夜になると飛び回る。檪、楢、さいかちなどの樹液を吸って生活する。
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