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大晦日の今日は晴れ時々曇り。今日は6時に起床した。今朝の気温は-1℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。カーテンを開けて窓の外を見ると、白々と明るくなった空に薄い雲が広がっていた。東の空に広がる雲の下面が朝焼けで赤く染まっているのが見える。
今日は仕事のため、朝から職場に向かう。玄関の扉を開けると、冷凍庫を開けたような冷気が室内に流れ込んできた。外に出ると、氷のように冷たい空気が全身を包んで、思わず身震いをする。凍り付いたようなアスファルトの路面が冷たく、靴の足裏からその冷たさが伝わってくるようである。吐く息が白く見えた。
日野駅から電車に乗って新宿駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。地下道を歩いて職場に向かう。職場に着いて西側の窓から外を眺めると、上空の空は更に青みが増していたが、西の空には薄い雲が広がっていて、雲の下に白く冠雪した富士山が鎮座しているのが見えた。
午前中に現場の確認を行った後は一旦執務室に戻って事務処理をしていたが、お昼になって昼食を食べに外に出ることにした。日中は南の空に薄い雲が浮かんでいるのが見えるものの、青空が広がった。昼間の最高気温は15℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。日射しの温もりが心地よいものの、乾いた風が肌を刺すように冷たく感じられた。
新宿中央公園北西に熊野神社前交差点があるが、この交差点を西に延びる方南通りを都営大江戸線西新宿五丁目駅方面に歩いて行く。1つめの信号を越えたところで、右手のビルの1階にラーメン屋「新潟発祥 なおじ 西新宿店」がある。
このあたりには他にもラーメン店があるが、営業している店はこの店しかなく、こういう店の存在はかなり貴重である。迷わず店に入店した。
入口を入ると、すぐ右手に券売機があり、ここで食券を購入する。
食券を購入すると、店の奥に進んだ。
店内は入口から見て右手に厨房があり、厨房の前にカウンター席が4席設けられている他、左手の壁に向かってカウンター席が3席配されている。カウンターの上に食券を並べて料理を注文する。注文したのは一番人気という燕三条系「特製中華そば」と「茹で餃子5個」「ライス」である。
カウンターの上には紙コップが重ねて置かれているほか、台ふきんが置かれている。カウンターテーブルの上には割り箸の入った箸箱の上にラーメンだれと酢、ラー油、ブラックペッパーグラウンド、楊枝、消毒液が置かれている他、冷水の入ったピッチャーとティッシュボックスが置かれている。
紙コップを1つ取ると、冷水の入ったピッチャーから冷水を注いで、まずは一杯ゴクゴクと飲み干した。再びピッチャーから紙コップに冷水を注いでテーブルの上に置く。
しばらくしてラーメンがカウンターの中から出された。続いて「ライス」と「茹で餃子」も出される。「茹で餃子」にはタレ用の小皿と餃子のタレが添えられた。
さっそく箸を取って食べることにする。
最初に餃子のタレを小皿に注いだ。餃子のタレは酢醤油である。これにラー油を垂らす。
それからラーメンを食べることにする。
「特製中華そば」の麺は太麺で背脂の浮いた醤油スープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが6枚と味玉、メンマ、バラ海苔、刻みタマネギが載せられている。
まずはレンゲでスープを掬って飲んだ。カタクチイワシや高級ウルメ煮干しからじっくりと風味や旨みを抽出し、そこにゲンコツや肉で取った清湯スープをブレンドしたダブルスープに特製のかえし(醤油だれ)を加えたスープは透き通る味わいに豚骨のあっさりとした旨みが合わさって、コク深くて美味しい。じっくりと時間をかけて炊き上げた背脂をたっぷりと浮かべているのは熱々のスープが冷めないようにスープに背脂をかけたことが発祥とされている。刻みタマネギがあっさり感やサッパリ感を与えている。
箸を取って麺を食べる。麺は自社工場で打たれた自家製麺で、4種類の小麦をブレンドしているとのこと。もちもちとした食感に弾力のある歯応えが美味しい。背脂や刻みタマネギと一緒にスープが麺にたっぷりと絡まって口の中に入ってきた。背脂の甘みに刻みタマネギの辛味が絡み合う。
麺を食べながら味玉を食べる。黄身が口の中でとろけて、黄身の甘さに特製ダレの旨みが重なる。その味わいを楽しみながら麺をすすった。
メンマは穂先メンマを使用しているとのこと。じっくりと煮込んだ後にタレに漬け込んでいるというメンマは柔らかくて美味しい。
短冊形のチャーシューは脂身と赤身が半々で、脂身は甘く、赤身は味が濃くて美味しい。口の中で崩れるような柔らかさである。ラーメンに添えられたバラ海苔が麺に絡まって口の中に入ってくると、磯の香りが鼻腔に広がった。
麺を食べながら「ライス」を食べる。ちなみにライスは新潟産コシヒカリを使用しているとのこと。艶々とした米粒が美味しそうである。
「ライス」は「茹で餃子」で食べることにした。
「茹で餃子」を餃子のタレにたっぷりと浸す。
これを「ライス」の上に載せてご飯と一緒に「茹で餃子」を食べる。
ツルンとした歯応えの皮の中には豚挽肉にキャベツとニラ、ネギが入っている。口の中で肉汁があふれ出して、ジューシーで美味しい。5個の「茹で餃子」と「ライス」はあっという間に無くなってしまった。
最後にラーメン丼に残ったスープを飲み干して完食。美味かった。満腹である。体が熱くなって、汗が出てきた。ハンカチで汗を拭いながら、コップに残った冷水を飲み干す。
カウンターの上にラーメン丼などの皿を載せ、ティッシュや紙コップをゴミ箱に入れると、店を出た。外の冷たい空気が熱くなった体に心地よい。
職場に戻ると、再びデスクワークを再開する。
日が沈んで空が暗くなってくると、上空には星が瞬き始めた。
やがて、2025年を迎えた。