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今日は晴れ。昨夜は遅く帰って風呂にも入らずに寝てしまった。今日は実家に出かける予定があるので、朝7時に起床して朝風呂に入った。窓の外を見ると、上空には青空が広がっていて、朝日が射し込んでいる。窓から入ってくる空気は氷のように冷たく、熱い風呂に入っていると、むしろそれが気持ちい。
風呂から出て湯冷ましに熱いコーヒーを飲みながら、パソコンを起動してメールを見る。ここしばらく自宅でメールをチェックしていなかったこともあって、メールボックスは未読メールで埋まっていた。それらを1つ1つ確認していると、窓の外が明るくなってきた。外を見ると、上空には薄い雲がところどころに浮かんでいるのが見える。ベランダに出てみると、冷凍庫を開けたような冷気が室内に流れ込んできた。
今日は所用で実家に行くことにしている。昼になって雲が増えてきた。昼間の最高気温は11℃で湿度が低く、南よりの風が吹いている。昼過ぎになって、実家に行くために外出した。家を出ると、カラカラに乾いた風が冷たいものの、眩しいほどに降り注ぐ日射しが心地よい。塵ひとつ無い空気が清々しく感じられた。
日野駅から電車を乗り継いで藤沢に向かう。藤沢駅で片瀬江ノ島行きに乗り換えると、本鵠沼駅で下車した。実家まではこの駅から徒歩で向かう。湘南地区は多摩に比べると少し気温も高く、海から吹いてくる南よりの風が心地よい。北には灰色の雲が広がっているのが見えたが、南の空には薄い雲が広がっているだけで、燦々と降り注ぐ日射しが気持ちよく感じられた。
実家で所用を済ませると、帰宅の途につく。電車を乗り継いで立川駅に出た。立川駅で下車すると、改札を抜けて駅北口に出る。今日は夕食を食べて帰ることになっている。ペデストリアンデッキを歩いて北口大通りに下りると、通りを北に向かった。緑川通りと交差する曙橋交差点を右に折れて、緑川通りを国立方面に歩いて行く。
やがて右手に白い看板に「羅偉伝」と書かれたラーメン屋が見えてきた。この店は5年前に「スタミナ中華ソバ」を食べたラーメン屋「スタミナ中華ソバ とみ坂」があった。昨年閉店し、店名とメニューを変えてオープンしたようである。
今日はこの店に入ることにした。
店内の配置は前の店と変更は無い。間口の広い店内は通りに相対するように厨房があり、厨房を囲むようにしてカウンター席がL字形に12席配されている。入口を入って左手に券売機があり、ここで食券を購入する。
食券を持って店の奥に進んだ。カウンターの上に食券を並べて料理を注文する。注文したのは「みそ特のせ」「ライス」である。
カウンターテーブルの上には伏せたコップが重ねられて並べられている他、一味唐辛子とブラックペッパーグラウンド、箸立て、楊枝、紙ナプキン、台ふきん、冷水の入ったピッチャーが置かれている。コップを1つ取ると、冷水の入ったピッチャーから冷水を注いで一杯ゴクゴクと飲み干した。再びピッチャーからコップに冷水を注いでテーブルの上に置く。
注文してもまもなく「みそらーめん特のせ」がカウンターの中から出された。続いて「ライス」も出された。
さっそく箸と紙ナプキンを1つずつ取って食べることにする。
まずは「みそらーめん特のせ」を食べる。
「みそらーめん特のせ」の麺は中細の縮れ麺で、ラードの浮いたスープに浸かっている。麺の上にはチャーシューが3枚と味玉、メンマ、茹でモヤシが載せられいて、刻みネギがトッピングされている。
まずはレンゲでスープを掬って飲んだ。熱々のスープは特製の上質ラードとこだわり抜いて選んだ味噌を強火で一気に炒め、豚足、ゲンコツベースのスープと合わせているとのこと。濃厚な味噌スープでサラサラとしていて、甘みと旨みが濃い。
次に箸を取って麺を食べる。麺は「森住製麺」より毎日直送される熟成生麺(玉子ちぢれ麺)を使用しているとのこと。熟成生麺の特徴であるプリプリとした食感に加えてコシと歯応えが感じられる。麺にはたっぷりのスープとモヤシや刻みネギ、チャーシュー片が絡まって口の中に入ってきた。メンマは極太で存在感がある。メンマの食感を楽しみながら麺をすすった。
ラーメンを食べながら「ライス」を食べる。「ライス」はお碗に盛られている。
「ライス」の上にチャーシューを広げて、チャーシューを食べながらライスを食べることにした。チャーシューは大きくて厚みがあり、ボリューム感がある。脂身は甘く、赤身は肉の旨みが感じられた。
チャーシューを食べてしまうと、レンゲで残った「ライス」にスープを注ぎ入れて、雑炊風にして食べる。熱々のスープに固めに炊かれたライスの弾力のある食感の組み合わせが美味しい。サラサラとライスを食べてしまうと、お碗も空になった。
最後にラーメン丼を傾けてスープを飲み干し、完食。美味かった。満足である。コップに残ったお冷やを飲み干すと、帰り支度をして席を立つ。店を出ると熱くなった体に夜風が涼しかった。
立川駅に戻り、電車に乗って日野駅に向かう。日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。駅の外に出て空を見上げると、暗い空に大きな薄い雲が漂っている。雲の周辺には星が煌めいているのが見えた。透き通った冷たい北よりの風が吹いていて、耳の先まで冷たい。塵ひとつ無い空気は、少し湿っぽく感じられる。遠くから飛行機の轟音が聞こえていた。