沖縄・台湾友の会

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AC 論説No.878 政府の工作員が国会暴動を煽動した可能性

2022-01-13 10:26:36 | 日記
AC通信 No.878 (2022/01/12)
AC 論説No.878 政府の工作員が国会暴動を煽動した可能性

去年1月6日の国会乱入事件についてペロシ議長が強引に立ち上げた調査委員会は前の記事に書いたよ
うにトランプに責任を押し付け、トランプを政界から追放する陰謀と言える。この調査委員会はとラン
プの親族や幕僚を喚問したり、メールの提出を強要したりしてるが、民間の報道ではすでに連邦政府の
工作員(スパイ)が群衆の暴動を煽動した可能性を伝えていた。それが昨日1月11日の上院議員がFBIの
高級官僚を喚問した際に「ほぼ確実」になった。

テッド・クルース(Ted Cruz)上院議員は昨日、FBIのJill Sanborn(サンボーン)国家安全局副局長
(NationalSecurity Branch Executive Assistant Director)を上院の公聴会に召喚し、1月6日の国会乱入事
件(以下1.6事件)の際に連邦の情報提供者(Federal Agent、つまり連邦工作員)が群衆に「暴動または
犯罪活動を煽動した」可能性について幾たびも質問を繰り返した。

しかしSanborn副局長は全ての質問に「答えることはできません」と返答して確答を避けた。これで米国
政府が暴動を煽動や使嗾した可能性が浮き彫りになった。でも彼女が返事を拒否したので確証は得られ
なかった。

政府の工作員(Federal Agent、連邦工作員または連邦スパイ)が1.6事件で群衆に混入していたことは
既にGateway Pundit、Breitbart、The Hillsなどの新聞、雑誌社が報道している。その他にも数千件の1.6
事件のビデオがある。今回の質問でクルース上院議員が集中的に取り上げた人物はアリゾナ州のRay
Eppsという人物で、Eppsが事件の前日と国会乱入の当日、群衆に対し「国会に行け」、「国会の中に入
れ」と呼びかけていた証拠がたくさんある。

Gateway Pundit 社は既に去年6月にEppsの存在を報道していた。しかしペロシの調査委員会は一年近く
で700人余を逮捕したのに、Eppsは逮捕されず彼については沈黙を守っていた。彼は群衆に混じってト
ランプ支持者のGAFAと書いた赤い帽子に似た、TRUMPと書いた赤い帽子を被って群衆に「国会に行
け」、「国会の中に入れ」と叫んでいたビデオがある。Eppsは1.6事件の前日にAntifaの激越行動者と言
われるJohn Sullivanと一緒になっていた写真もある。また、Eppsの外に複数のオレンジ色の毛糸帽子を
被ったグループが1.6事件の暴動に参加していたことも幾つかの新聞社が報道している。

昨日の公聴会でSanborn副局長はどのようにクルースの質問に答えたか。以下はいくつかの問答である:

Cruz:1.6事件には何人の連邦工作員(Federal Agent)が参加していましたか?
Sanborn:私はそれに答えることはできません(I can not answer to that question)

Cruz: 連邦工作員は1.6事件の暴力沙汰に参加していましたか?
Sanborn: お答えすることはできません。

Cruz: 連邦工作員は積極的に暴動を煽動または使唆したでしょうか?
Sanborn: お答えすることはできません。

Cruz: 貴女はRay Eppsを知っていますか?
Sanborn: 名前は知っていますが、詳しいことは知っていません。

Cruz: 多数の国民は連邦政府が意図的に1.6事件の暴動に対し違法行為(Incite)と暴動( Insurrection)を
奨励したという懸念を抱いています。これは大切なことですからお答えしてください。連邦工作員、ま
たは工作員に助力していた人が1.6事件で積極的に暴動や犯罪行為を煽っていたでしょうか?
Sanborn: 私の知る限りないです(Not to my knowledge)。

この問答の通りSanborn副局長は確答を拒否している。イエス、ノー、或いは知りませんと答えなかった
のは知っているけれど答えなかったのだ。5年来FBIが公聴会で事実を知りながら確答を避ける常套手段
である。公聴会での宣誓証言は、Truth, all the truth, and nothing but the truth(真実、全ての真実、そし
て真実のみ)を話しますと誓う。お答えすることはできませんといえば「真実の答え以外」に当るはず
だが偽証罪に問われた者はいない。

ペロシの調査委員会と違って上院の公聴会は公開質問だったのでサンボーン副局長が真実を答えなかっ
たことは直ちにGateway Pundit社が報道した。すると公聴会の一時間後にペロシの国会乱入事件調査委
員会は、「Ray Eppsについては既に去年11月に我々が尋問した」と発表した。だが11月にEppsを尋問し
たが逮捕されなかったし、調査委員会はEppsを尋問した事を隠していた。これは如何にも不自然だ。
Eppsが群衆を煽動したビデオはたくさんあるのに調査委員会は彼を逮捕しなかった理由は何故か?

また、Eppsが調査委員会で尋問されても逮捕されなかったなら、調査委員会はEpps を釈放した理由を
逮捕された700名よの弁護士たちに知らせるべきだったはずだ。

最後に、Eppsが連邦工作員だったことがバレたら、ペロシの調査委員会はトランプを犯罪者に仕立てる
陰謀であることが明らかになる。サンボーン副局長は質問に答えなかったけれど、1.6事件とは政府が
仕組んだ反トランプ陰謀であることが誰の目にも明らかである。



カザフスタンのカリム・マシモフ情報治安トップ(元首相)を逮捕   暴動の背後にあって「裏切り」、中国と強固な絆

2022-01-13 10:21:19 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月13日(木曜日)
     通巻7185号 
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 カザフスタンのカリム・マシモフ情報治安トップ(元首相)を逮捕
  暴動の背後にあって「裏切り」、中国と強固な絆
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 164名の死者を出して5000名が拘束されたカザフスタン暴動。
 ロシアから治安部隊が投入され、騒ぎは沈静化した。中国の習近平主席は、治安回復の強硬路線を支持するとした。

 この暴動の背後に何があったのか?
 1月12日、トカエフ大統領は治安と情報工作のトップであり「元首相のカリム・マシモフを拘束した。暴動は訓練された工作員が仕掛けた。国家反逆罪の容疑だ」と発表した。逮捕から三日後だった。
 このニュースは衝撃的である。あたかも暴動の背後に、治安の責任者がいて外国とグルになっていたと示唆しているからだ。

 マシモフはソ連時代から貿易実務に長け、USSRとなった1991年に中国へ通商、貿易ミッションが派遣されたときの顧問格。以後、通商・貿易・運輸交渉で主要な役割を果たし、北京外国語大学、武漢大学で中国語をマスターし、この時期に「ハリク銀行」を立ち上げた。カザフスタンの運輸大臣時代には鉄道を中国から欧州へ繋ぐ路線強化で交渉の中心にいた。

 カザフスタンの金融を担うハリク銀行は、カザフスタン最大の銀行で、ナゼルバエフ前大統領の娘と息子が経営している。国民からは疑惑の目でみられていた。
 また中国とのSCO(上海協力機構)に署名し、テロリズム対策の責任者となって情報治安部門を統括する一方で、中国主導の一帯一路プロジェクト推進では中心人物だったとされる。
たびたびの訪中では李克強首相とも仲が深いと言われた。

 マシモフは2001年から副首相、2007年─12年、2014年─16年と二回、首相を務め、ナゼルバエフ前大統領に次ぐナンバーツーの地位にあった。カザフスタンの権力抗争がからみ、政治の主導権争いから邪魔者が除かれたのだろうと推察される。
 とはいえ、真相は薮の中、暴動直後の対応とみていると、ロシアと中国は何か別の情報を握っているのだろう。