昨年、信楽や北海道などで開催された「北欧のスタイリッシュ・デザイン・アラビア窯展」、東京展がないという事で、滋賀県まで遠征したアラビア陶器ファンの友人もいましたが、急遽決まった東京展の案内です。
会場は目黒の東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)でアール・デコ様式の美しい建物。外観やインテリアを観るだけでも一見の価値ありです。 新緑の美しい季節、フィンランドのアラビア窯の作品鑑賞と共に庭園を散策するのもいいですね。
「北欧のスタイリッシュ・デザイン・アラビア窯展」
会期 4月22日(土)-6月18日(日)
会場 東京都庭園美術館(東京都港区白金台)
以下、美術館のパンフレトより
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アラビア窯は、1873年フィンランドのヘルシンキに設立されました。
当初はスウェーデンのロールストランド窯の傘下にありましたが、多くの芸術家たちを現場に登用して洗練されたデザインを次々に生み出し、1916年に独立しました。
機能性とデザイン性を兼ね備えたテーブル・ウェアにより、現在もなお北欧を代表する陶器窯として知られています。
アラビア窯の特徴は、なんといっても世界的に知られる高いデザイン水準にあります。1932年にはアート・デパートメントが設立され、デザイナーや芸術家を招いて、彼らの芸術活動を奨励する一方、優れたプロダクト・デザインの提案を受けてきました。
1945年に主任デザイナーとして迎えられたのは、北欧デザインの第一人者として知られるカイ・フランク(1911-1989年)で、「TEEMA (ティーマ)」に代表される機能性とデザイン性を兼ね備えたテーブル・ウェアにより、アラビア窯の名を世界的なものにしました。 現在でもフリーランスのデザイナーや芸術家と窯の技術者がチームを組み、個性を重用視した制作が行われています。
本展は、アラビア美術館のコレクションを中心に、スカンジナビア・デザインにおけるフィンランド陶器の軌跡や現代陶芸の一局面をご紹介します。
展示内容は・・・・・
Ⅰ 開窯初期のアラビア窯 (1873-1910年代)
The early production
Ⅱ アール・ヌーヴォーと機能主義 (1910-30年代)
The Art Noveau and Functionalism
Ⅲ アラビア窯アート・デパートメント (1932-1990年代)
The Arabia Art Department
Ⅳ アラビア窯におけるスカンジナビア・デザイン
(1950-1980年代)
-カイ・フランクとアラビア窯のデザイナーたち
Scandinavian Design at Arabia, including Kaj Franck & other designers
V アラビア窯の現在-アーティストとプロダクツ(1990-2004年)