Photo : Quoted from 「Helsingin Sanomat」
イラスト地図は、同誌が伝える1月2日のフィンランド各地の積雪量。 alle1は、積雪量 1cm以下でフィンランド南部は全て積雪量が 1cm以下であることが分かる。
25-50は積雪量 25-50cm、yli50は積雪量 50cm以上ということで、全国的に積雪量の少なさが分かる。
昨年末、フィンランドの友人達からのクリスマスカードは、そのどれもが雪の少ない冬を伝えていると書いたが、ヘルシンキの新聞「Helsingin Sanomat=ヘルシンギン・サノマット」1月3日号は「Record warm December in Finland」と題し、昨年末12月のフィンランドの暖冬気象は、1000年に2度の確率で起こる異常気象だと伝えている。
Helsingin Sanomat(ヘルシンギン・サノマット)誌1月3日号記事より要約。
Helsingin Sanomat Jan.3 2007
Record warm December in Finland・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12月のフィンランドの気候は記録的な暖かさである。
天候は陰鬱で、多くの人々がクリスマス休暇を屋内で過ごしている。
通常、正月から公現祭(1月6日)までの数日間はフィンランド南部のスキー場が最も混雑する時期だが、雪は少なく、入場者数は急激に減少している。
例年、この時期の1日あたりの入場者数は 1000人から 1200人であるが、この何日間は 50人以下であるという。
マイルドで雨の多い天候は、普段スキー場にやってくる人々を屋内施設へと追いやってしまった。
ヘルシンキの「マケランリンネ (Makelanrinnne) 屋内水泳プール」では、普段より 25パーセント多い、2500人ほどの人々が水泳を楽しんでいる。
フィンランド気象庁によると、この 12月は今までに経験したことのない暖かさを記録したという。
気温は過去 30年の 12月の平均気温を 6度から 8度上回っている。
この 12月の暖かさは、1000年に 2度起こるか否かの確率だそうだ。
もし、気象の変化が永久的なものであるなら雨が多く、人気のないスキー場の風景が 12月の一般的なものとなってしまうだろう。
12月の気候は、穏やかな気温と共に雨の日が多かった事でも特筆される。
降水量は、この時期の平均の 2倍を記録した。
フィンランド南部では、雨の日が多かった分、地表の雪は解けてしまって雪景色を観る事が困難になってしまった。
フィンランド北部、ラップランド地方でさえ地表の積雪量は 10cm未満である。
Photo : Quoted from 「Helsingin Sanomat」
Helsingin Sanoma t(ヘルシンギン・サノマット) 誌より
ヘルシンキのマケランリンネ屋内水泳場は、毎日多くの入場者で賑わっている。