ここのところ、めっきり秋らしくなりました。
秋の花が咲き始めたと同時に、秋の虫もそこかしこにいて、常に視野に入ってきます。
害があろうがなかろうが、ただ『虫』っていうだけで嫌われることが多く、まことに気の毒です。
なぁ~んて、私も嫌いですけどね。
でも房総で暮らすようになってからは、まったく視野にも入れたくない虫は少なくなり、虫眼鏡で観察するほどじゃないけど、裸眼でなら、じーっと見て「なんてきれいなんだろう」って、しみじみと自然の美しさや意味に感動するようになりました。
この青い空に、よく映えるトンボ。
雲に蜘蛛。
角度によって蜘蛛の糸が見えないと、本当に宙に浮いてるよう。
庭のあちこちに巣を作ってるジョロウグモ。けっこう頑丈な糸なので、うっかり顔に張り付くとなかなか取れません。
蜘蛛はそれほど嫌じゃないけど、蜘蛛の巣がくっつくのは、ぎゃ~!です。
このアシダカグモは家の中のあちこちにいます。
大きいのは子供の手のひらぐらいあるので、夜中に壁にくっついてるのを見ると一瞬ぞぞぞっとするけど、
この図鑑に書いてあるように、アシダカグモとゲジゲジ(本名ゲジ)は私の大・大・大嫌いなゴキを食べてくれるので、ぜったいに殺しません。殺すどころか、大事に大事に飼っております。
それよりぞっとするのはコイツ。
ゴマの茎にくっ付いて、しかも下の写真の、ちょっと枯れた葉っぱの色とそっくり。
こっちは、青々とした若葉と同化してる。気が付かないで触ったら、これこそギャ~!
網戸にくっ付いてるのは何?
調べたらキリギリス科の『セスジツユムシ』というらしい。
名前の由来になってる“セスジ”が、オスははっきりした茶色で、メスは黄色なので、この写真はメスらしい。
ほぼ一日、この逆さまの状態で網戸に張り付いてました。
一瞬、ゴキと間違えて身体が反射的にのけ反る事があるけど、コオロギだと分かると手のひらに乗せても大丈夫。
カマキリちゃんもアブラムシを食べてくれるので、大事なお庭のパートナー。 メスがオスを食っちゃうところが特に好きっ!
そうやってオスを犠牲にしつつ、今メスのカマキリちゃん達は大きなお腹の妊娠中。
塗ったばかりの赤に映える、緑色の虫たち。
ミツバチやクマバチなどの花バチはスズメバチとは違い、人間には目もくれず、せっせと花粉集め。
黒いアゲハチョウも真っ白なムクゲとお互い引き立てあって、なんてきれいなんでしょう。しばし見とれてしまう。
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ああ、秋ですねぇ、っていうお花たち。
シュウメイギク
ホトトギス
ムラサキシキブ
そして赤く色づき始めたナンキンハゼの木。
秋は空も花も虫もみんな美しい季節です。
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