スマートフォンやタブレット型端末の液晶画面を指で操作する技術の特許権を侵害されたとして、米アップルが韓国サムスン電子の日本法人2社に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(大須賀滋裁判長)は21日、「サムスン側がアップルの特許権を侵害した」とする中間判決を言い渡した。
今後、具体的な損害額が審理されるが、アップル側は「特許権を侵害した製品でサムスンは750億円超の売り上げを得た」と主張しており、数十億円規模の賠償が命じられる可能性もある。
訴訟で問題となったのは、端末の画面表示を指で触って上下左右に動かす際、これ以上移動できないことを知らせる「バウンスバック」と呼ばれる機能。
アップル側は、サムスンが2010年10月~11年6月に発売した「ギャラクシー」シリーズ3製品で、この機能が使われていると主張した。
サムスン側は特許権侵害を否定し、「容易に開発できる技術で、アップルの特許は無効」と反論したが、この日の判決は「アップルの技術には新規性や進歩性があり、特許は有効」と認定。その上で、「サムスンが採用している操作機能は、アップルが特許権を取得した技術の範囲に属している」と結論づけた。
(2013年6月21日20時01分 読売新聞)
今後、具体的な損害額が審理されるが、アップル側は「特許権を侵害した製品でサムスンは750億円超の売り上げを得た」と主張しており、数十億円規模の賠償が命じられる可能性もある。
訴訟で問題となったのは、端末の画面表示を指で触って上下左右に動かす際、これ以上移動できないことを知らせる「バウンスバック」と呼ばれる機能。
アップル側は、サムスンが2010年10月~11年6月に発売した「ギャラクシー」シリーズ3製品で、この機能が使われていると主張した。
サムスン側は特許権侵害を否定し、「容易に開発できる技術で、アップルの特許は無効」と反論したが、この日の判決は「アップルの技術には新規性や進歩性があり、特許は有効」と認定。その上で、「サムスンが採用している操作機能は、アップルが特許権を取得した技術の範囲に属している」と結論づけた。
(2013年6月21日20時01分 読売新聞)