小学生時代の同級生と、時々会食会をしています。
一番遠くから参加をしてくれた人は、海老名市から参加してくれた女性です。(以下「Aさん」と言う)
Aさんの実家は、故郷の群馬県ですから、来たついでに数日間は、実家に滞在するのだと思います。
地元の群馬在住の私は、『地元愛』と言う事に関して、深く考えた事はあまりありませんでした。
地元で暮らしている私には、遠くの地に離れて行ったかつての同級生には会う事はできませんが、今も故郷に暮らす同級生とは、連絡こそは取り合いませんが、地元を歩いているとすれ違ったりして顔を合わす時もあります。また、周りの景色は少しずつ変化をしてきているのでしょうが、地元で生活していると、そのユックリとしたスピードで変わっていく景観には興味を抱いて気がつこうとする努力をしていない自分に気がつきます。
今回、私は〝故郷は、良いものなのだ〟という郷土を愛する心や、〝小学生時代の友達と、会って大切な時間を共有したい〟という友人愛への想いを、このAさんの言葉や行動を通して、Aさんから教えてもらったような気がしています。
私は、Aさんには、小学生の時、いつも世話になっていたのです。
私は、忘れ物が多く、毎日のように教材・教具を忘れて通学しました。6年生の時の担任が、皆の前で、「あなたの為に、忘れ物調べ表を余分に作らなければならないのよ!」と、話した事は、半世紀以上たった今も忘れた事はありません。
たしかに、鉛筆、消しゴム、定規、教科書、宿題等々、ほとんどの物を忘れて通学していた私が悪いのですが、何故か私は、この先生とは最初からマッチングがとれず、勉強する気持ちも湧き出てきませんでした。
忘れ物をする私に、嫌がる顔もしないで、黙って貸し続けてくれたAさんは、その当時の私の女神でした。
実は、私は、三角定規を借りっぱなしだったようで、十年くらい前まで、Aさんの名前が釘か何かで彫られた三角定規を持っていたのです。
「いつかは返さなければならないなあ。」と、思っていたのでしたが、時間の経過と共に、その三角定規は、何処かに行ってしまいました。
ですから、その事は、Aさんに会うたびに話しているのです。
私にとっては、小学生の高学年の時の良い思い出は、ほとんど無いのですが、このAさんと机を並べていた時の思い出だけは、本当に良い思い出なのです。
今回は、近くのイタリア料理店(店名『シトラスタイム』)で、午後六時から皆で集まり、旧交を温めました。
お互い、小学校・中学校は同じ学校に通いましたが、その後は進路の違いから離ればなれにはなりました。
数年前から、互いに連絡を取り合い、食事会を開くようになりましたが、急激な社会の変動の中で歳を重ねて来ても、皆、子どもの頃に戻り、離ればなれになってしまった友人達の消息を話したり、今の自分の思いや考えを話したり聴きあったりしています。
還暦を過ぎた今も、現役でエネルギッシュに仕事を続けている友人も多く、
同級生の凄さを感じます。
今日の会食会も、楽しい時間に終始出来た事を、友人達に感謝しています。
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