昨日は、久しぶりに東京まで出掛けて来ました。
行き先は、港区芝公園の機械振興会館地下3階の第一研修室で、東京タワーの直下にある建物です。
実は、この場所で、私の大学時代の恩師の退官記念行事が午後6時から開催されたために、自宅を午後2時に出発し、日帰りで出掛けて来たのです。
帰宅したのは、午後11時をまわりましたが、交通機関の発達のおかげで、このようにわずかな時間で、首都圏と田舎を一往復する事が出来ました。
久しぶりの東京での感想ですが、『さすが東京!』でした。
山手線は、ひっきりなしに動き、運行時刻もほぼ正確。
駅の状態に不具合があれば、係の人が数人で、「段差がありますので、足元にお気をつけくださいませ。」等と、利用者一人一人に声をかけて注意を促していました。
田舎の光景とは、まるで真逆。
地下鉄から外に出るにもエレベーターやエスカレーターもあったり、荷物運びのためのポーターのような係もいたり……。
東京に生活圏を求めて暮らす人々の中には「したたかな軟弱者」も育つだろうなあ、と言う感想が頭をよぎりました。
会場に着き受け付けを済ませ着座していると、しばらくして恩師が来場されたので、ご挨拶をさせていただきましたが、奥様も寄り添っていらっしゃったので、初めてのご挨拶をさせていただきました。
恩師の退官記念の講演が予定の2時間よりも早く終わり、司会者から、会場に集まった一人一人に、一人凡そ5分の自己紹介が命じられ、前列にいた私が主初の挨拶をする事になってしまいましたので、40数年前の学生時代のゼミナールで教授にお世話になった時の話と、私の現況報告を簡単にさせていただきました。
集まった人の多くは、財界や経済界で現役でバリバリ活躍している人達や大学の教授や大学院の学生さんでした。
大学の教え子のOBとして参加した者は、私を含めて4人で、それも、私の後輩らしく、私が卒業した後の人達ばかりでした。何だか、場違いの場所に行ってしまったような感じがありました。
最後に、退官される教授と奥様への花束贈呈に、前もって私が指名されていたので、登壇して花束を差し上げました。私としては、名誉ある事のご指名をいただき嬉しい気持ちもありましたが、その反面、「何で私なのかなあ?」と言う気持ちもありました。
2次会は、アルコールの用意された、立食会で、京都大学の教授の挨拶から始まりました。
私は、凡そ20分ほど参加させていただき、帰りの新幹線の時刻に間に合わせるために、恩師と奥様にご挨拶をさせていただき、会場を後にしました。
今回、恩師の退官記念の会に参加させていただき、数年ぶりに東京に出かけ、東京の雰囲気をほんのわずかではありましたが味わって感じたことがありました。
それは、東京が、人々が目的意識を持って、そそくさと急ぎ足で行き交う場所であったり、交通機関や公共機関が発達し、そのサービスの恩恵に浸れる場所が『東京』なのかなあ?と言う事でした。
これは、私が田舎暮らしをしているからこそ感じた事なのだろうと思います。田舎では、東京で日々行われるサービスを受けられはしないのです。